出版社内容情報
公爵家の四男イアンが殺人事件の容疑者に。美しき未亡人ベスは執拗な警部の追跡をかわし、イアンとともに事件の真相を探っていく…
内容説明
１８８１年、ロンドン。歌劇場でベスはいきなり見知らぬ男から求婚される。莫大な遺産を相続し、先立って婚約したばかりだというのに―。男の正体は公爵家の四男イアン・マッケンジー。逞しい容姿と天才的な頭脳をもちながら、感情をうまく表現できないゆえに変わり者といわれていた。婚約を破棄したベスはパリへ傷心の旅に出るが、そこでイアンと再会し、ふたりは急速に近づいていく。ところが、イアンに殺人の容疑がかけられていることを知り、ベスは真相の究明にのりだすことに…。
著者等紹介
アシュリー，ジェニファー［アシュリー，ジェニファー］［Ａｓｈｌｅｙ，Ｊｅｎｎｉｆｅｒ］
２００２年のデビュー以来、複数のペンネームを使い分けながら、ヒストリカルロマンスやパラノーマルロマンス、ミステリ作品を次々に刊行し、ニューヨーク・タイムズ紙やＵＳＡトゥデイ紙のベストセラーリストにたびたび名を連ねる人気作家となる。２００６年にはローリエン・ガードナー名義で発表したイングランド王ヘンリー８世とその女性たちを描いた歴史小説“Ａ Ｌａｄｙ Ｒａｉｓｅｄ Ｈｉｇｈ”でＲＩＴＡ賞を受賞。その他にも数々の受賞経験をもつ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ＫＡＺＵ@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
19
大好きな、ＨＯＴなヒストリカル。マッケンジー4兄弟シリーズ。この兄弟みんな個性的で面白そう。1作目の4男は、変人と言われてるが、特殊な能力があり、それに真っ直ぐでピュアな性格。ヒロインによって愛のいうものを知って行く。ちょっと、クリスチャン・グレイを思い出してしまった(^_-) 2作目、期待大!(^^)!2015/11/19
fuu
13
とっても面白かったー！登場人物が皆、一癖も二癖もある人達ばかりでグイグイ引き込まれた。中でも、本作ヒーローイアンがとっても魅力的な人物でお気に入りのヒーローになりました。天才で変人で頑固で人と目を合わせる事ができないけれど、それがイアンの個性としてチャーミングに書かれてます。感情がないって言っているけど、皆と同じように傷つき兄達を愛しているイアンの気持ちに気づくベスもとっても良い人で、イアンを救う為に毅然とした態度で事件解決に取り組む姿が素敵なヒロインだった。もっともっと2人のお話を読んでいたかった‼︎2018/10/07
choco
13
ベスが素敵な女性です。最初のご主人も素晴らしい。時代的に考えても先進的。そしてロマには珍しい障害を持つヒーロー。本人は、「僕は愛せないんだ」と言いますが、イアンに愛が分からないなら、この世の誰もが分からないでしょう。伝える事が苦手でも、十分に愛情を表すイアンはとっても可愛い。お兄ちゃん達も難しい性格揃いです。スコットランドが雄大に描かれていてこちらも満足。2015/09/28
ぽんさく
11
お顔は美しく逞しい身体のヒーローは、見たもの聞いたものを忘れられない、嘘がつけない、人と目を合わせられず、冗談は通じないし愛する気持ちを知らない。 今では自閉症傾向と言われるのでしょうが、なにも分からない時代、治療という名の暴力をふるわれた過去をもち、変人だと思っていますが本当は優しくてとても傷つきやすく、ベスはそんなイアンの心の綺麗さに気づきます。ベスは貧しい暮らしから這い上がった強い女性ですが、強さを鼻にかけることもなくひたすらに優しい女性でとっても好きになりました。ベッドシーンもすてきでした。。2019/07/08
ばん
10
変人と呼ばれるヒーローの嘘をつけないという設定がいいなぁ。嘘がつけないのでヒロインにも「愛は求めない。ぼくもきみを愛せない。」と直球で言っちゃうのが新鮮。そしてヒーローを知るにつれ、ヒーローのことを愛していくヒロインがとっても魅力的。精神的に強い女性でヒーローへの包容力が凄い。と思ったらヒーローの2つ年上でした。皆に視線を向けられ気詰まりになったヒーローがヒロインの髪に顔を埋めるシーンが可愛い(*ﾟーﾟ)ヒロインの亡き夫の存在も素敵で、この人が居たからこそ魅力的なヒロインが出来上がったんだろうな。2016/07/29
