内容説明
朦朧とした意識のなか、男は遠く離れたある女の心に触れることに成功する。彼女が味方なのか、それともこの苦悩の原因なのかわからぬまま…。女性外科医のシェイは、不思議な“声”に導かれるようにしてアメリカからヨーロッパのカルパチア山脈を訪れ、とある廃墟であの“声”の主ジャックを発見する。監禁され正気を失いかけていた彼を必死の思いで救いだし、やがてふたりは定められた運命のように熱い絆で結ばれる。しかしその先にはさらなる試練が待ち受けていた…。
著者等紹介
フィーハン,クリスティン[フィーハン,クリスティン][Feehan,Christine]
1999年に作家デビュー。夫と11人の子供とともにカリフォルニアに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
8
吸血鬼モノのロマンスです。パラノーマル系は設定についていけないことが多いんですが、なかなか面白く読みました。…ていうか、前に読んでいたことを忘れている…。2014/03/31
romance_holic
4
ヒーローは残酷な拷問を受け、その苦しみから狂気の境目まで追い詰められています。 カルパチアンの男性は200歳をすぎると色と感情を失ってしまいますが、それを蘇らせてくれ、狂気を阻んでくれる命綱がライフメイト(伴侶)。ただ、ほぼ500年間女の赤ちゃんが生まれず、女性は希少となっています。傲慢さなど欠点ははありますが、永遠にヒロイン一筋。 今回も人間ではないカルパチアンの自然への感じ方、動物への変身などの描写が、こんな風に自分でも感じられたらとても素敵だろうなと思わせるものがあって、とても印象的でした。2010/11/22
ちはや
3
カルパチアンシリーズは別名懇願シリーズだろ!ってくらい懇願しまくってた(笑)若干メンヘラ臭のするヒーローだけど7年間の地獄のような苦しみを体験したなら気がふれても仕方ないかな。自我を失わないと生き残れなかったんだよね。こんなヒーローですが、私は大好きです(爆)2010/12/02
mum0031
2
闇の一族第2弾カルパチアンのジャックと外科医のシェイ。7年間も拷問監禁されていたジャック。テレパシーで、繋がっていても気に止めないシェイ。身の危険を感じ逃亡した先にジャックの監禁場所が。2016/11/12
あやのん
2
前作から7年後なのかな。今回はジャックの話でした。のっけから酷いめにあってるので結構読むの辛かった。狂信的な人間ってマジ怖い。あいつらが殺したのって殆どが人間だったんじゃなかろうか…。で、そんなやつらに酷いめに遭わされすぎて過去の自分を失くしてしまってるジャックと、特殊な病のせいで狂信者に追われるシェイとの話。色々前回から繋がってる部分もありますが、一応この話だけでも読めるかな。しかしこのシリーズって一応不死身に近い一族の話のはずなのに、結構人間に負けてないか?本当に強いのかどうか…ちょっと微妙な感じ。2013/10/30