内容説明
若き未亡人のグレースは、いとこの家に身を寄せる途中、娼婦と間違えられ、とある屋敷へとさらわれてしまう。屋敷の主である侯爵マシューは幼いころ熱病を患い、以来11年ものあいだ冷酷な叔父ジョン卿によって不当に監禁されていた。侯爵の“お相手”として連れてこられたと知ったグレースは必死に抵抗し、侯爵もそんな彼女をはじめ冷たくあしらっていたが、いつしかふたりのあいだに本当の愛が芽生えていく。やがて侯爵はグレースのためにある決意を…豪華な牢獄で燃えあがる愛の物語。
著者等紹介
キャンベル,アナ[キャンベル,アナ][Campbell,Anna]
オーストラリア生まれ。アボカド農家に育つ。さまざまな職業を経験したのち、クイズ番組で賞金を獲得するという幸運にめぐまれ、聴覚障害者のための慈善団体で12年間働くかたわら、執筆に専念。デビュー作『罪深き愛のゆくえ』『囚われの愛ゆえに』はともに2008年のRITA賞の最終候補になった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
24
著者2作目は前作に引き続き拉致監禁モノ(クセがすごい!)14歳の時の熱病での発作が原因で11年もの間、叔父から屋敷に一人ぼっちで幽閉されている侯爵マシュー。マシューの持つ財産を狙う叔父の策略により、マシューの相手にと、これまた拉致されてきた未亡人グレース。特殊な背景上、単調なため前半はちょっと退屈しちゃったけど、大きく進展する後半はイッキ読み!自分に待ち受ける過酷な結果を知りながらもグレースを逃す決意をし、まさに命をかけたマシュー、とっても素晴らしいヒーローでした!ウルフラムのその後が書かれていないぞ〜!2018/01/08
KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
20
お友達の感想を読んで、とてもそそられたので読んでみました。アナキャンのダークな世界観に、どっぷりはまりました。命がけの恋愛でした。命をかけて、相手を愛し、相手を守る為に苦渋の決断をします。ハッピーエンドはお約束とわかっていても、愛し合う二人から、目が離せませんでした。2016/11/22
choco
11
ヒストリカルを読んできて、これほど虐げられた侯爵は初めて。ムチ打たれ、火で炙られて軟禁状態。時折拘束。それが11年!親兄弟も友人すらいない。ようやく現れたのが誘拐された娼婦(と紹介されたヒロイン)。こちらもかなり奇抜な境遇で、前半は心に痛手を抱えかるが故に互いの様子見が展開されますが、燃え上がったら燃える燃える。ワンコが良い味♪それにしても奇跡なのは、14歳から幽閉されてする事と言ったらバラの世話と散歩くらい。なのに長身で細マッチョな上に天使のように美しいときてるヒーロー。代謝と遺伝子の賜物か。2016/05/16
ちぇしゃ
11
鬼畜の勘違いで拉致監禁されたヒロインと、鬼畜な叔父に11年監禁されているヒーローのロマンス。 鬼畜だらけの鬼畜はびこるお城で、悲惨な境遇の二人はHOT満載。その後もいろいろ大変、でもヒロインの行動に快哉! 緊迫した諸事情により素直になれずあれこれ葛藤する二人の様子がぐっときましたの。 そしてこういうヒストリカルでヤマアラシのジレンマ系お話は大好物なのだと再確認。 ジレンマは大いに持つが良いのです。痛みを乗り越えて、選び取ってこその歓びなり♪2014/06/18
ドンニ
7
11年叔父に虐待され軟禁されてたヒーローと、娼婦と間違えられて拉致されたヒロイン。設定が凄いですね。あらすじを読んで、これは是非読みたい!と待ちに待って読んだ作品。ヒロインとヒーローがお互いに愛し合い絆を深めていく姿、ヒロインを助けるために自身を囮に使ってまで助け出すヒーローの姿とっても献身的で泣けました!ヒーローが助けられるシーンでは本当にドキドキ。ヒーローの不屈の精神と最後まで愛を貫いた姿が素敵でした。エピローグ読みたかった!!⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 星42016/07/19