内容説明
ロマンス小説を愛する鳥類学者のフリップが迷いこんだのは、好きな本の世界を体験できるという謎のサロン。セラピーを受けて眠りにおちたフリップが目覚めると、そこは１８世紀の英国、『高慢と偏見』の世界だった。小説のヒーロー、Ｍｒ．ダーシーと出会ってつかのまの恋を楽しむフリップ。だが、現実に戻って目にした初版本の内容が本来のものとまったく違うものになっていた。物語を修復すべく、彼女は『高慢と偏見』の研究者、マグナスとともにふたたび本の世界へ戻るが…。２００９年ＲＩＴＡ賞（パラノーマル部門）受賞。
著者等紹介
クレディ，グウィン［クレディ，グウィン］［Ｃｒｅａｄｙ，Ｇｗｙｎ］
シカゴ大学でイギリス文学を専攻したのち、同大学でＭＢＡを取得。大学卒業後は製薬会社のブランドマネージャーとしてキャリアを積んでいたが、作家を目指すようになり、２００７年にデビューを果たす。タイム・トラベルを題材にしたパラノーマルロマンスを得意とする。二作目の長編『Ｍｒ．ダーシーに恋して』は２００９年にＲＩＴＡ賞（パラノーマル部門）を受賞した。現在は夫と子供とともに、生まれ故郷のピッツバーグで暮らしている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
31
あはは！高慢と偏見を様々な翻訳で読み返していたので、もう作者のこの原作への思い入れに大笑い。…この素敵なマッサージ師のマダムで、シリーズがあったらいいのになあ！2022/08/16
アカツキ
11
鳥類学者ヒロインは本の世界に入れるという謳い文句のマッサージ師に施術してもらうと、本当に「高慢と偏見」の世界に入っていた。ルールを破ってダーシーと関係を持ったことで、本の文章に変化が…。ロマコメ。ヒーローはオースティンの研究者、ヒロインと共に事態の収拾に乗り出す。あらすじ辺りまでは楽しかったけれど、段々下品さが目に付くように…。しかし、読み返してみれば冒頭からそうだったわ。良くも悪くも好き勝手やったという感じの作品。ヒーローに求愛するオウギバトのシーンが好き。2022/03/16
珂音
11
「高慢と偏見」の二次制作物だけど･･･ ミスター・ダーシーのタイトルに思いっきり釣られたんだけど････私が読みたいのはこんなんじゃない！どこの出版社でも良いから"Darcy's Story "の日本語版を出して下さいませ。翻訳出ないのかな。またまた英検4級の実力で原書を読めってか？？？2010/09/23
つぶあん派
3
高慢と偏見のぶっとんだパロディというか、コメディというか。何も考えずに読んだら結構面白い。各シーンで笑った笑った。にしても別居8年には一体何でそこまで放置してたのかが気になってしょうがない。鳥好きとしては、鳥類学者なフリップの設定が結構好き。いかせてるかはともかく、とっぱらってたらこの本の面白さの3分の1はなくなる、と思う(鳥好きの偏った意見ですが)。2013/08/08
ひまわり
3
ヒロインに魅力を感じない。はすっぱというかはっきり言って下品。 元夫の恋人に嫌がらせで漆かぶれさせるっていったい・・・ 鳥類学者である必要もない気がするしすべてにおいて中途半端。 「高慢と偏見」の世界も高潔どころかやりたい放題で違和感があった。 残念な作品。 2010/09/28
