内容説明
厳格な父のもと育った公爵家の次男レイフは、放蕩三昧の日々にも飽き、異国への憧れをつのらせていた。そんな折、ギャンブルでとある領地を手に入れたレイフは、土地を売って旅の資金にすることに。だが向かった先で待ち受けていたのは、荒廃した屋敷と、地主の留守を預かる美貌の女性フェリシティだった。おまけに突然縛りあげられ、なぜか頭のおかしい妄想男と決めつけられてしまい…!?誤解をときたくても暖簾に腕押し、誘惑しても失敗ばかり。やがて思い余ったあげく、レイフは彼女に口づけてしまうが―。
著者等紹介
イーノック,スーザン[イーノック,スーザン][Enoch,Suzanne]
南カリフォルニア在住。1995年、英国摂政時代を舞台にしたデビュー作「The Black Duke’s Prize」で人気を集め、その後ヒストリカルロマンスを中心に多数の作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
76
複雑な恋愛感情が織りなすラブ・ロマンスだと思いました。賭けで勝ち取った領地を訪れたレイフが出会うのは、荒廃した屋敷に住むリズとメイ。レイフとリズは恋に落ちるようですが、結婚する気があるのかないのかというボーダーが曖昧ですよね。特にリズはレイフを想いながらも幼馴染の伯爵との間で揺れているのが優柔不断だなと。でもそこが女性ならではの感情なのかなと思いました。そして何よりメイが可愛い。所々に出てくる会話にほっこりします。2017/08/23
terutyann
3
前作よりも断然こっちのほうがいい♪ヒロインはやっぱり、しっかりしててもあんまりがみがみ言わないほうがいいよね♪2011/02/28
こえん
3
公爵である父と確執を抱える、冒険家の気質を持つ次男坊ヒーローと、ヒーローが賭けで獲得した地所を生家とするヒロイン。ヒロイン姉妹が住んでる邸を賭けで失った挙げ句、顔も見せないヒロイン兄にはずっと戻ってこなくていいと言いたい。展開は先が読めるものの、8才のヒロイン妹がいい味出してて楽しめた…ヒーローとのやりとり好きだなぁ。2010/12/03
oneoeight
3
ダメ兄を持ったしっかり者ヒロインと何か満たされずモンモンしてる次男坊ヒーローとオンボロ屋敷のお話。前作読んでないけど楽しめた♪途中でヒーローの放蕩のツケが回ってきたりするんだけど(。-∀-)頑張り屋のヒロインがちょっといじらしく、なんだかんだ言って誠実なヒーローで好感度↑好みのお話だった。おしゃまな妹もインパクト大でカワイイ☆ 根拠のない余裕ある悪役の暗躍もハラドキで最後までオモシロく読めました~(*´∀`)b デキる執事度☆5、ナイジェル(●´_ゝ`)ノ)Д`)度☆5、また読みたい度70%2010/09/20
romance_holic
2
見つめずにいられないのスピンオフ。ヒーロー同士が兄弟です。 今回のヒロインはしっかりと家に根を張るタイプ。一方、旅心を持ったヒーローがどのように土地や人との絆を深めていくのかの過程が丁寧に描かれていたかなーと思いました☆ とにかくヒロイン&ヒーローの掛け合いがとっても楽しい♪ (ヒーローを妄想男と決め付け、その上でのやりとりとか爆笑) ヒロインの幼い妹メイも溌溂として家族的な雰囲気を添え、出番は少ないながら、ヒーロー母はいい味。ヒロイン兄抜きでは、話がそもそも成り立ちませんが、コイツは最悪男!!!2010/09/14