内容説明
ロンドン一の魔性の女と噂される高級娼婦ソレイヤは、カイルモア公爵との愛人契約一年後のある日、公爵の前から忽然と姿をくらました。不幸な生い立ちから貴族の愛人として生きてきたものの、娼婦から足を洗いたがっていた“謎の美女ソレイヤ”ことヴェリティ・アシュトン。愛人生活から解放され、ひっそりと田舎で暮らしはじめたのもつかの間、怒りと復讐心に燃える公爵に捕らえられ、荒涼としたハイランドの地へと強引にさらわれてしまう…。孤独な貴公子との壮絶な愛の物語。
著者等紹介
キャンベル,アナ[キャンベル,アナ][Campbell,Anna]
オーストラリア生まれ。アボカド農家に育つ。さまざまな職業を経験したのち、クイズ番組で賞金を獲得するという幸運にめぐまれ、聴覚障害者のための慈善団体で12年間働くかたわら、執筆に専念。デビュー作の『罪深き愛のゆくえ』で注目を集め、2008年のRITA賞の最終候補、2007年のロマンティックタイムズ・ファーストヒストリカルロマンス賞、オールアバウトロマンス読者が選ぶ新人作家賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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菫子
33
素晴らしい!!まず設定が素晴らしい。最初から両思いなのに身分差ゆえに想いを秘めるヒロインを監禁強姦してしまうという犯罪ちっくな設定だけど、被害者に合意があるから犯罪じゃなくて純愛!!ピュアなんです!!互いに初恋なのでは!?次にヒーローのふるまいが素晴らしい。酷い生い立ちのせいで冷酷なふりをしているけれど最初から紳士で品のあるふるまいが魅力的です。しかも明確に書かれていないけど計算からしてヒロインより年下。だと思うと振られても振られてもヒロインに縋る姿が可愛くみえてきます。そしてこの作家さん特有のとんでも→2018/11/07
ち~
26
冷静沈着なカイルモア公爵との一年の愛人契約が終わった時、ヴェリティは、与えられた屋敷ごと全てを売り払い姿を消した。怒り狂ったカイルモアは、念願の普通の生活を送り始めたヴェリティを、拉致監禁!そこからの2人の攻防戦が長かった〜!人里離れた屋敷でお互いの知らなかった内面に気付き始めた2人。全てをさらけ出した後のカイルモアは一転、すごく可愛らしかった。そしてカイルモアの為に三度目の別れを決意したヴェリティの前に現れたラスボス、カイルモア母!ラストのヴェリティを必死で繫ぎ止めるカイルモアが素晴らしかったです。2017/11/29
たまきら
22
久々に再読。当時はまだロマンス小説を読みはじめたばかりだったけれど、最近はかなり数を読んだので、この本がかなり異質な官能と、方向性は正統派ではなくても純愛と言うロマンスの王道ははっきり保っていることがよくわかった。…彼、年下だったのねえ。彼女を見初めたとき、まだ21歳だったんだ…ははは。ま、若紫とか手だされたの14歳だもんね。狂人前男爵の「12歳の情婦」もひいたけど。2017/12/23
たまきら
20
またまた再読していてあれ…?と思ったのは、彼女の二人目の愛人の名前がジェームズ・マロリー…?マロリー一族のあの人と名前が一緒なのは偶然…?2020/12/11
KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
19
初アナキャン。フィフティが好きな人なら好きかも、という感想にそそられて読んだら、どストライクでしたd=(^o^)=b ヒストリカル版、フィフティシェイズ。登場人物もあまり多くなくて、わかりやすいし、二人の心の揺れ動き、ポットシーンのドキドキ感。全て満足。他の作品も読んでみたい。2016/01/31