二見文庫
愛を刻んでほしい

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  • サイズ 文庫判/ページ数 430p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784576091365
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1866年、テキサス。南北戦争によって夫と弟たちを失ったメグは、深い悲しみからひとりの男への憎しみを募らせていた。その男とは、兵役を強制されながらも戦闘を拒み、生き延びて故郷へ帰ってきた「臆病者」クレイ。南部軍に背き、故郷の仲間を裏切った罰として、そして己の臆病さに向き合わせる作業として、メグは彫刻の名手であるクレイに戦没者の記念像を造らせる。クレイが苦悩する姿を見逃すまいと作業場に通うメグだったが、やがてクレイのやさしさや強さ、そして彼が抱える深い孤独を知るようになって…。

著者等紹介

ヒース,ロレイン[ヒース,ロレイン][Heath,Lorraine]
テキサス大学で心理学を学んだのち、1994年に作家デビューを果たす。ニューヨーク・タイムズ紙やUSAトゥディ紙のベストセラーリストにたびたび名を連ねる実力派作家。登場人物のこまやかな心情描写に定評があり、その人気は世界各国に及んでいる。本作品でRITA賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ち~

30
南北戦争後のテキサスが舞台。生還したクレイは戦争忌避者として村八分となっていた。夫と弟達を戦争で失ったメグはクレイを懲らしめようとしたが、自分の知らなかった夫の一面や、クレイの揺るぎない信念を知る事となる。クレイを孤独のどん底にやったメグを始め、村の人々も決して憎めず(あの事件が起こるまでは!)、辛い気持ちで読んでいたけど、どんな時も兄を慕い続ける双子の弟達に常に癒された気がします。純粋でどんな憎しみも正面から受け止め、あらゆるものと静かに戦い続けたクレイが素晴らしかった!!心に残る作品です。2017/10/12

イヴ@乗馬に夢中

23
深い!南北戦争の時代のロマンス。戦争の戦争忌避者という言葉を初めて知ったり、村八分にされたり、自分の信念とは何か、とかロマンスよりそっちの方がずしっと来た。兄弟の愛も良かったし、憎しみと愛は紙一重ということがこの作品を通じて伝わる。クレイトンが大理石を掘っていく姿やその想い、墓標に込められた想いが綴られているんだけど、かなり切ないです。ヒーローの物語といっていいくらい。ラストは誰が一番信念を貫いたか子供であっても自分を投げだし助けた姿に感動し、今までいじめていた人も自分こそが信念ないって気づいたんだよね 2018/07/18

たまきら

23
伯爵の情熱は…を読んでいて、男子とこっちの女子がおんなじ名字なので、(ただの偶然?でも同じテキサスだしなあ…)と調べるつもりで手に取ったら止まらなくなってしまった。何度読んでもこのお話大好きです。2017/11/28

たまきら

23
ロレイン・ヒースの本を読んでいたら、こちらが無性に読みたくなって。ロマンス小説では好戦的で男性ホルモンの塊のような男性が多く描写される傾向があるけれど、同胞を殺すことを拒み、静かに自分の意志を貫く男子にまた泣けてしまった。やっぱこの本良いなあ。2017/05/17

フキノトウ

22
戦争忌避者として村八分にされているクレイに、夫と弟たちを亡くしたメグが憎しみを持ちながら近づくが...というお話。実際、戦争は嫌でも拷問されてまで拒否できるかっていったら難しい。心ない事をされても、やり返さず相手を助けるなんて、できないかも。憎しみを隠さずクレイに接するメグの言葉の強さにハラハラしましたが、幼なじみのクレイはメグにメロメロで微笑ましたかった。クレイの幼い双子の弟たちの明るく真っ直ぐな言動が癒しでした。面白い。2018/01/31

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