内容説明
パリから故郷に戻ると、ストーン家は何もかも改装され使用人も増えていた。隣に越してきたというクレイトンの余裕たっぷりで尊大な態度も、なにかとホイットニーの気に障る。が、ポールを振り向かせるため、わざと目の前で気の合わぬ隣人と仲のよいふりをした。ところが、ある夜強引にクレイトンに唇を奪われ、怒りに震えながらもなぜか喜びを感じたことに驚くのだった。やがてポールとの婚約を急ぐ彼女に、父は驚くべき事実を告げる…処女作にして古典となった感動超大作。
著者等紹介
マクノート,ジュディス[マクノート,ジュディス][McNaught,Judith]
1983年にハーレクイン社より出版された『言えないことば』で作家デビュー。1985年に出版された本作によって、ロマンス界に賞賛の旋風をまきおこし、作家の地位を不動のものとする。その後もヒストリカル作品を中心に数多くのベストセラーを送り出し、1990年に発表した現代もののロマンス作品で新たな境地を切り開いた。現在はテキサス州クリアレイクに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リディア
9
あれほど執着してたポールのことをあっさりふりきったのはちょっとびっくり。そして下巻は悲しくせつない状況が長くて読むのが辛かった。幸せな所まで読みたくて寝るのが遅くなってしまいましたよ。そしてまた一波乱。このヒーローは酷いなぁという感想です。ヒロインはよく頑張りました。2019/09/09
Nami
7
ジュディスさんのお決まりのストーリー展開 誤解でH/Hが仲違いを2回し、胸が痛い( ´д`ll)その場で話し合えば、すぐ誤解解けるのに‼︎両方ともヒーローが悪い(怒) ちゃんと話しを聞きなさい‼︎と説教したくなる( ・`ω・´)ジュディスさんのヒーロー像は触れがなく、何気に一途。仲違いしてる時は、簡単に他の女とよろしくやり、ヒロインに冷酷極まりない酷い態度。誤解解けると態度がころっと変わり、まぁ〜優しい‼︎よーく考えると酷い男だわ(。・ˇ_ˇ・。)ムゥ… 敵に回しちゃいけない。でも、面白かったです♪2016/09/30
たまきら
6
プライドと愛、どっちが大切?本当に好きなら何度つらい目にあっても追い続けなきゃ!…これ、この処女作を5年以上出版してもらえなかった(出版後は大当たりで、リージェンシーものの古典となったそうです)著者の強さにまんまあてはまるように感じました。本当にほしかったらぼろぼろになるまで努力しよう!きっと結果が出る!人生をそんな風にとらえたくなるお話です。2014/09/11
ぽこ
5
二人の意地の張り合いに巻き込まれる回りの人たちが気の毒になりました。しかし、二人の初夜はひどすぎるし、その後のヒーローの態度はもっとひどい。さらに追い打ちをかけるように、子供が出来たときのあの態度!!ヒロインがよく許せたなぁと思えるほどです。嫉妬深い男って怖いですね。2015/06/28
ネフェルティア
5
いやあ〜本当にすごい。上巻は恋の始まりのワクワク感満載だったのに対して、下巻は誤解とすれ違いの連続で、読んでる最中に「もうやめてぇー」と何度思ったことか。まさに心臓わしづかみにされたとはこの事。クレイトンは『黒い騎士に囚われて』ロイス・ウエストモアランドの子孫だけあって、男性的な人物。だけどプライドの高さも邪魔して愛してる人に素直に愛を伝えられない。そんな彼の愛を勝ち取ろうとホイットニーが訪ねって行ったはいいけど、あんな辛い状況にも関わらず、泣かずに見事自分の気持ちを伝える姿が読んでて切なかった。2011/03/15