内容説明
越前大野藩の無茶勘こと落合勘兵衛は嵯峨野典膳との死闘に勝つも深傷を負い床に臥した。一方、彼の親友で小姓組頭の伊波利三は、若殿松平直明の不行跡を諌言し、その激怒から職を解かれ謹慎処分を受ける身となった。暗雲が二人を包み、それはやがて藩全体に広がろうとしていた。大河ビルドンクスロマンの傑作シリーズ最新刊。
著者等紹介
浅黄斑[アサギマダラ]
関西大学工学部を卒業後、技術系社員として会社勤務の後『雨中の客』で第41回推理小説新人賞を受賞、文壇デビューを果たす。1995年『死んだ息子の定期券(他)』で第4回日本文芸家クラブ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
58
悪い噂が絶えない、越前大野藩五万石の藩主・松平直良の若君の松平直明は、気に入らないことがあると、すぐ家来を手討ちにする。駕籠で町を通るときには女漁りする。いい女がいると駕籠脇に控える、美男の小姓組頭の伊波利三に声を掛けさせて、屋敷に連れ込み飽きると捨てることを繰り返している。とうとう利三が諫言すると、謹慎のうえ小姓組頭の任を解かる。利三は、落合勘兵衛19才の二つ年上の幼馴染みである。2024/08/11
Abercrombie
2
○ 自分とこの若殿の加えて、福井藩の隠し子までも守る羽目になる主人公。どっちもバカ殿でまったく報われない。2018/09/17
さらちゃん
0
時間があれば、どうぞお楽しみにください 星3つ2018/04/01