内容説明
剣の要諦はつまるところ敵との間合いにある―それは生きる事の全てに通じる。田宮流抜刀術の達人で三味線の名手、矢内栄次郎は、知行二百石の家に生まれたが部屋住の身。ある夜の帰途、篠と名乗る女から“これを羽村忠四郎様にお渡しして”と一つの印篭を押し付けられた事から巨きな陰謀に捲き込まれる事になった…。人生と野望の深淵を描く傑作長編。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1983年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。87年『絆』で推理作家協会賞、89年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。1947年、東京に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
15
こんなに強すぎて良いのか2024/07/24
アンドレス
5
栄次郎江戸暦シリーズ第二弾。一作目の連作短編物と違いこちらは長編だったので、読み応えがありました。栄次郎の出生の秘密から「あの御方」の謎、襲ってくる敵の正体など盛りだくさんな内容でした。 ミステリー物としても一流の作品かと思います。 終盤の決闘の場面からはハラハラドキドキ一気呵成に読み切りました。 しかしこの先どのような展開になるのか気になります。 次作品も早々に読みたいと思います。2022/12/15
ひかつば@呑ん読会堪能中
4
う~ん.. いきなり話が180度変わってしまった。 これだけ変わると別の小説ともいえる。元の雰囲気に戻るかどうか、とりあえず次を読んでみよう。 2012/05/26
あき
3
前作は短編だったのが出生の秘密絡みの長編に。違うシリーズ読み始めたっけ?と思っちゃったよ。どういう路線にするのか決めかねてたんだろうか。前作と同じく主人公の世話焼きと、都合良すぎるくらいのハッピーエンドで終わるとこは変わらず。読後に暗い気持ちにならないですむのは良い。2024/02/17
Western
3
自己の出生について周辺が騒がしくなり、命までも狙われるようになった主人公は相変わらず頼まれると嫌とは言えないお人よし。 そんな性格だから事件に巻き込まれて面白い展開となるのではあるが・・。 剣の腕もたって痛快ではあるが、少々出来すぎの感もあり。 今回の「間合い」は最後にアドバイスをもらって尾張藩の刺客を打つアドバイスとなっていた。 2023/12/11
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