内容説明
恋人が殺されたその夜から、テレサ・メンドーサは逃亡者になった―。作家の“わたし”は、南スペインの裏社会でいまや“南の女王”の異名を取る、謎めいた女富豪の半生をたどりはじめた。中米メキシコの貧民街に生まれ育ったひとりの平凡な女が、いかなる運命の果てに、はるかジブラルタルの海へと導かれたのか。いかにして、麻薬取引という非情の世界に君臨するほどに成り上がっていったのか。すべての始まりは、12年前のある夕刻に突然かかってきた、男の死を告げる一本の電話だった…。
著者等紹介
ペレス・レベルテ,アルトゥーロ[ペレスレベルテ,アルトゥーロ][P´erez‐Reverte,Arturo]
1951年スペイン・カタルヘナ生まれ。ジャーナリストとして新聞社やTV局に20年以上勤め、おもに国際紛争やテロを専門として活躍してきた。処女小説を1986年に発表し、1994年からは文筆業に専念。世界的ベストセラーを次々と発表する。国内外で数々の文学賞を受賞し、いまやヨーロッパ文学界における最重要の作家のひとりとなっている。著書の映画化も、ロマン・ポランスキー監督、ジョニー・デップ主演による『ナインスゲート』(1999仏=西)をはじめ、多数。現在はマドリッド郊外に在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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