内容説明
元禄九年師走の早朝。実高百万石と噂される仙台藩藩士二人が怪死した。一人は切腹、一人は斬死。いったいなぜ?誰が?藩奉行探索方で影山流抜刀術の名手・望月彦四郎に真相解明の命が下った。手掛かりは二人が残した俳人芭蕉の句三句。それにどんな秘密が?行手を阻む壁と謎。やがて第二、第三の悲劇が…。大型新人が挑む白熱の時代小説傑作。
著者等紹介
武田櫂太郎[タケダカイタロウ]
1956年宮城県に生まれ法政大学社会学部卒業。新人物往来社入社。『歴史読本』他、雑誌・単行本の編集を経て歴史ライターとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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一五
2
透波(すっぱ、忍者)の家系、望月彦四郎。暗殺?密書などにふりまわされる。謎を追うために組まされた 片倉辰吾がいい。こういう遊び人風 好み?2018/08/09
海猫
2
濃密で描写に潤いがあり推理小説的趣向が上手く使われた作品。読み終えて見るとタイトルの暗闇坂の意味がよくわかる。チャンバラはむしろ少ないが全編に張りつめたサスペンスがありそれを感じさせない。2011/01/28
moonanddai
1
作者は随分江戸の「実態」に詳しいようで、時々顔を出す解説は興味深く読みました。ストーリーもミステリ風で大変読み応えがあります。主人公、腕も立つようですが結局「切った」のは一人。いわゆる「チャンバラ」ものになっていないわけですが、その対決場面には緊張しました。実を言うとこの本二読目です。このシリーズあと2冊出たところでたち切れになっており、どうしたのだろうと思っていましたところ、何やら復活の噂を聞きましたので、「復習」の意味で読み返しました。新作を期待します。2016/01/15
えるまぁ
1
がっつりとした判じ物。大晦日の朝、仙台藩上屋敷と品川下屋敷門前に、片や惨殺体、片や切腹した武士が発見された。二人の足袋の中から見つかったのは、松尾芭蕉の俳句三首。いったい何が起きたのか。読み応えは十分、面白くて最後まで一気読みした。一寸腑に落ちないところもあったけど、それを書いたらネタばれに直結するのでやめとく。2013/10/13
みっちゃん
0
途中まで2013/09/23
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