内容説明
本書では、さまざまな科学捜査の現場と実際に扱った事件を、それぞれの専門分野における第一人者の証言をもとに構成している。そこにはなかなか表には出てこない捜査官、研究員の苦労が折りこまれている。
目次
第1章 体毛―陰毛は、レイプ現場の常連さん
第2章 歯―白骨死体は歯が命
第3章 指紋―犯人特定の最終兵器
第4章 足跡―靴の底には個性がいっぱい
第5章 筆跡―文字に隠された「心の顔」
第6章 ポリグラフ―体は心のリトマス試験紙
第7章 血液―鑑識の未来を開く赤い液体
第8章 死体―犯行の詳細をフラッシュバック!
第9章 声紋―無限に広がる驚くべき可能性
著者等紹介
須藤武雄[スドウタケオ]
1917年群馬県生まれ。1947年に内務省に入り、科学捜査研究所法医研究室にて毛髪科学の研究に従事、毛髪の検査診断法を確立し、数々の大事件の解決に貢献する。1978年科学捜査研究所第一研究室長を経て退官。1974年警察功労賞、1993年に世界平和大賞を受賞。1995年勲四等瑞寶章受賞。現在日本毛髪医科学研究所特別研究員、日本毛髪美容学会理事、日本毛髪科学協会顧問。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シ也
24
最近は「相棒」の米沢守のスピンオフだったり「アブラムスの夜」や「臨場」とか「秘匿捜査官」みたいな鑑識課所属の警察官が主人公の警察フィクションが多いなぁ... と思い手に取った本。未だに色々な作品のモチーフになる警察庁長官狙撃事件や日航機墜落事故、アキノ氏射殺事件など、色々な事件の実例とその捜査に携わった鑑識さんの動きが描かれ、下手なミステリーより面白い。しかし内容が古いものばかりなのが残念。でも昔キムタクの出てた科学捜査もののドラマで「科学は日々進化します」みたいなセリフがあったからなぁ... 。2015/10/17
金沢 衛
3
相棒の米沢守に影響を受けて買い求める。休みの日を入れて、ちょくちょく目を入れてきた。一応の読破。新聞沙汰になっていない事件が多々あるものだ。2015/01/30
津島澪
1
おもしろかったし、同じ日本人として誇りに思える。でも、ちょっと古いのが残念。新しく出ないかな?2013/04/08
印刷屋鉄吉
1
「地道」「集中力」「執念」。こういう縁の下のたくさんの地道な作業があって、犯人逮捕等の事件の解決につながるということ。ただ、来る日も来る日も ひたすらこの仕事だけというのは、さすがに大変!本当に報われるのかな?もっときちんと評価をしてしかるべきです。敬礼。2009/05/11
はたすぎ
0
事件物に興味を持つきっかけになった本