内容説明
「漢文は苦手」「規則が難しそう」と敬遠していてはもったいない。漢字の知識や語彙が増える、季節に敏感になる、事物を見る目が豊かになる―頭と心を活き活きさせる“漢詩作り”の魅力をお教えします。
目次
漢詩のための必須文法
漢詩の形式
句の構造
漢字の発音1(韻目と四声の調べ方)
漢字の発音2(韻目と平仄の関係)
押韻について1
押韻について2(韻字を選ぶ)
押韻について3(通韻・冒韻・踏み落とし)
平仄について
平仄について2
平仄について3(七言絶句の平仄)
平仄について4(五言絶句の平仄)
一句作りから始めよう
良い句とは
句の展開を考えよう(起承転結)
素材の組み合わせと並べ方
使える言葉を増やすには
より良い表現を求めて
著者等紹介
鈴木淳次[スズキジュンジ]
1952年、愛知県半田市生まれ。名古屋大学文学部国文科卒業。愛知県の県立高校の国語科教員として長年勤務。漢字文化振興会東海地区評議員。全日本漢詩連盟会員。全国漢文教育学会会員。号は「桐山」。1998年より、インターネット上で漢詩創作のサイト「漢詩を創ろう」を運営。投稿詩ひとつひとつに添えられる丁寧な感想とアットホームな雰囲気で、漢詩部門では、アクセス数・内容ともに日本を代表する人気サイトとなっている。2004年からは、韓国・台湾の漢詩愛好家とともに、Web上で「世界漢詩同好會」を立ち上げ、漢詩を通した国際交流も精力的に進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうきなかもと
6
やっと読み終えたー\(^o^)/ 全18章。各章末に練習問題がついてます。それをやりながら読むと、漢詩(七言絶句)が2つ作れます。 いやー、これからは「趣味は何ですか?」って聞かれたら、「漢詩を作ることです」って答えられるな(//∇//)2015/08/28
ひろゆき
2
授業です。高校の漢文の授業とは違い、漢詩が自分で作れるようになるための。懇切丁寧な説明で、はじめは高校で習った知識でついていけるのですが、途中からはそれなりに集中しなければ、ついていけなくなります。漢詩を作ろうと野望をもつかたが傍らに置く本です。2016/07/12
ケンサン
0
漢詩の基本中の基本から丁寧に解説。最終ベタでも自身の作詩が可能になるようになることが目標。結句から作詩にこだわらない、和習(中国では通用しない日本ならではの意味)を怖がらない、等々先ず作ることを指南…新田大作さんの指南書では、詩語集をもとに数年は作詩することを勧めておられたが、鈴木淳次さんはその縛りをさらに緩めた感じ。頭の痛いことには、根本的に語彙力の欠如は如何ともし難い?とはいえ、無いものねだりはできず、平仄アプリを使いながらやってルールにはめることの難しさ…でも完成した喜びは何とも言えません…2023/09/30