内容説明
アメリカ南部の大農園を継ぐことを拒み、都会に出て精神科医になったセレナ。久しぶりに帰郷すると、祖父が家を出て巨木が生い茂る大湿地帯の狩猟小屋に引きこもっていると聞かされる。祖父と会うため雇ったのは森の案内人ラッキー―粗暴で野性的だがどこか謎めいた男だった。祖父と再会したセレナは、巨大企業が工場建設のため大農園の買収を計画している事実を知る。そしてラッキーが、なぜ森の奥深くに住むのかも…十年以上にわたって読み継がれるロマンスの不朽の名作。
著者等紹介
ホウグ,タミー[ホウグ,タミー][Hoag,Tami]
1988年に処女作を発表して以来、次々にベストセラーを送り出している人気女性作家。サスペンスにロマンスを織り込みながら、物語をドラマティックに盛り上げていく手腕は高く評価され、米国ではパトリシア・コーンウェルに並ぶ人気を誇っている。現在、ロサンジェルスに在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まみ子
9
ロマンスの不朽の名作と銘打ってるだけはあります。湿地帯に恐怖心を持つヒロインと、その湿地帯で人を避けるように暮らすヒーロー。ストーリー展開も面白かったですが、湿地帯の美しくも残酷な描写が眼に浮かぶような臨場感があり、引き込まれました。2016/11/13
をり
6
これは…凄く面白かった。自分の中でロマンス本ベスト3には入る。美しくも優しくない自然。姉妹の間のどうしようもない溝。祖父や故郷に対する葛藤。ヒーローの心の傷。すべてが絶妙!ラスト10ページは涙なくしては読めない。超名作でした。2014/06/03
aiko
5
南部の実家に戻ってきた精神分析医が巻き込まれる家族の問題。いつしか身の回りにも危険が迫り…。 初タミー・ホウグでしたがバイユーを舞台にロマンスとサスペンス、どちらもガッツリで引き込まれる面白さ。 パターン的には典型的な田舎町ロマンスなんですが、それがここまでしっかりとしたサスペンスになるの面白かったです。 ヒーローはヒロインを助けはするけれど、根本的な問題の解決にはあくまでヒロインのみで挑んでいるのも良い。あとはヒーローの掘り下げがもう少しあると良かったかな。2024/06/10
あちぇたな
2
再読。なかなか前に進まないけど、面白かった。精神科医のお嬢様セレナと傷つきタフな一匹オオカミになった元軍人のラッキー。2016/12/06
葉月
1
Cの上2012/04/14