内容説明
被爆支援に多大な影響を与えた谷本清を父に持ち、自身も生後8ヶ月で被爆。アメリカへの憎悪を募らせた少女時代。そして被爆者であることを理由とする数々の苦難。戦後の広島を生きた女性が、「憎しみの連鎖」を断ち切った瞬間とは…?戦争を忘れた現代に告ぐ、ヒロシマの真実。
目次
第1章 8月6日(キノコ雲の下の人々;原爆までの日々―運命の日まであと少し ほか)
第2章 平和への道(謝罪と復讐の狭間で;アインシュタインとの対話―「ヒロシマ・ピース・センター」計画 ほか)
第3章 広島と私(思春期の爪あと―ABCCでの黒い思い出;父親の愛を求めて―谷本清の過去 ほか)
第4章 幼い命たちへ(国際養子縁組とは;虐げられた子―消えない心の闇 ほか)
第5章 平和を作り出す子供たち(平和請願書―子供平和使節団の願いを込めて;平和の根源―子供の世界・大人の世界 ほか)
著者等紹介
近藤紘子[コンドウコウコ]
1944年(昭和19年)11月20日、広島流川教会牧師であった谷本清と谷本チサの間の長女として生まれる。1945年、生後8カ月の時、爆心地から約1.1キロ地点で被爆。奇跡的に助かる。1963年桜美林学園高等部卒業後アメリカに留学。1966年センテナリー短大、1969年アメリカ大学卒業。広島大学教育学部修士研究生(2年)。戦後、父の平和への思いを引き継ぎ、海外での講演を含む様々な活動を行っている。日本で行き場を失った子供を海外の養父母に養子として紹介する「国際養子縁組」の世話係。世界の子供たちと共に平和を訴える「財団法人チルドレン・アズ・ザ・ピースメーカーズ」の国際関係相談役。日本キリスト教団三木志染教会牧師近藤泰男の妻
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