内容説明
新宿の路地裏で無造作に転がる暴力、狂気、愛、そして死…。暴力的で文学的、猥褻で滑稽なこの人間写真。誰もが傍観者にして当事者である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
有坂汀
6
本書は、20年にわたってスクープ写真を撮り続けてきた著者が新宿、歌舞伎町の「風景」―暴力、狂気、愛、死を切り取った写真集です。出版年月を確認してみると2005年とあり、僕が歌舞伎町に出入りする直前のことだったと思いながらページをめくっておりました。僕は幸か不幸かここに写し出されているような「現場」に出くわしたことはありませんでしたが、猥雑で滑稽で、狂気が混ざっている―。「誰もが傍観者にして当事者である。」とおっしゃるように、歌舞伎町の中では一般社会とはまた別の「掟」で動いている。そのことを思い出しました。2025/04/04
ますみ
1
古き良き時代の新宿って感じ