内容説明
「けいれん」はごく身近な症状です。スポーツをしているときに筋肉疲労などが原因で腕や足がつったり、睡眠中にいわゆる「こむら返り」を起こして、ふくらはぎが引きつったりする経験は多くの人がしていることでしょう。そのほか、字を書くときに手がこわばってふるえる「書痙」、まばたきやしかめ顔など、一見目的をもった動きのように見える「チック」なども広く知られています。ひと口にけいれんといっても、驚くほど多様な原因と病態があるのです。本書は、そうしたけいれんをともなうさまざまな病気に触れながら、とくに深刻な症状を引き起こす「眼瞼けいれん」「痙性斜頚」「片側顔面けいれん」の3つの病気を取り上げた初めての一般向けの解説書です。
目次
1章 「けいれん」は新しい現代病!?(見過ごせない目・首・顔のピクピク;主婦もご用心!「眼瞼けいれん」 ほか)
2章 「けいれん」の原因と症状(けいれんとは、どんな病気でしょうか;眼瞼けいれんの原因 ほか)
3章 「けいれん」を治すさまざまな治療法(治療法は状況に応じて選択する;薬物療法にはどのようなものがあるか ほか)
4章 「けいれん」治療に特効!ボツリヌス毒素とは(発想の転換で「毒」を薬に;薬の効果と副作用 ほか)
5章 ドクターが教える日常生活の秘訣(顔のけいれんの大敵(ストレスを撃退!;動脈硬化を撃退!))
著者等紹介
岩田誠[イワタマコト]
医学博士。東京女子医科大学医学部長。同大学神経内科主任教授。同大学附属脳神経センター長。1942年東京都生まれ。東京大学医学部卒業後、同大学神経内科助教授などを経て、現職
大沢美貴雄[オオサワミキオ]
医学博士。東京女子医科大学附属脳神経センター神経内科講師。1948年北海道生まれ。弘前大学医学部卒業後、東京女子医科大学神経内科助手などを経て、現職
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