内容説明
本書の目的は、まず第一に、建築業界で最大タブーとなっているコンクリート・ストレスについて、学術データと研究者インタビューを踏まえて、警告することである。第二は、危機感をあおるのではなく、解決の方向を具体的に指し示す。
目次
第1章 コンクリ巣箱で93%のマウスが死んだ
第2章 マンション族は木造住人より短命だった
第3章 子どもに危機!コンクリート校舎の恐怖
第4章 心も体も凍えさせる「冷輻射」とは
第5章 コンクリート打ちっ放しは有害建築だ
第6章 欠陥だらけ「危ない!」コンクリート文明
第7章 “木装”だけでコンクリマンションが安全に
第8章 森林王国・日本には木造校舎、木装オフィスを
第9章 木の香る学舎で子どもに笑顔が甦った
第10章 さらばコンクリ列島、緑・水・木あふれる日本を
著者等紹介
船瀬俊介[フナセシュンスケ]
環境問題評論家。1950年、福岡県生まれ。九州大学理学部入学後、早稲田大学第一文学部に入学。社会学科を卒業後、日本消費者連盟の活動に参加。『消費者レポート』などの編集等を担当する。独立後は、消費者、環境問題を中心に評論、執筆、講演活動を展開。1990年には2度にわたり渡米し、多彩な市民・環境団体と交流を深める。20世紀は石油で栄えた“火の文明”、21世紀は自然エネルギー等で栄える“水の文明”―が持論。地球文明のパラダイム・シフトを熱く訴え続ける。さらに、IT革命からGT革命へのシフトを主張。「環境」「健康」「生命」を尊重する緑の技術(GT革命)こそが日本の大不況を救う道だと提唱している。現在は奥武蔵の渓流沿いに自然住宅を建設し、エコロジカル生活を実践している。おもに居住(ハビテーション)空間の改善を視点に、鋭い建築批評を展開している
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