内容説明
哲学・論理学の伝統的パズルを使って、ロジカルセンスを鍛える画期的問題集。
目次
序章 ウォーミングアップ編
第1章 自己言及の部門
第2章 概念分析の部門
第3章 確率的陥し穴の部門
第4章 定義と曖昧さの部門
第5章 知識と意識の部門
第6章 予言と検証の部門
第7章 意思決定と統計の部門
第8章 法律・生命倫理の部門
著者等紹介
三浦俊彦[ミウラトシヒコ]
1959年、長野県生まれ。小説家。1983年、東京大学文学部美学芸術学科卒業。89年、同大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化専門課程修了。現在、和洋女子大学助教授。研究分野は、分析哲学、形而上学
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
114
最近この本が文庫版で発売されたようなので、昔購入した本を読み直してみました。結構歯ごたえがある問題があり、文庫で売れるのかなあと思ってしまいました。とくに私は意思決定の部分が興味深く読みました。本当にほかの条件がどのようになっているかを知らないとパラドックスのような感じを受けるものがあります。頭の体操にはいいと思います。2016/12/02
masabi
17
【要旨】解き切ることを念頭に置いたパラドクスの問題集。【感想】解くことを早々に断念して読み物として読んだ。2016/12/07
oDaDa
14
論理的に解く問題の集とその解説。言葉遊びの揚げ足取りにしか思えないが、法律・生命倫理の部門は、論理的に思考することが不可欠であることを思い知らされた。面白かった問題の例:p198「オリンピックや世界選手権などスポーツの世界では、ドーピングが発覚すると、記録は抹消される。しかし、ミュージシャンやアーチストが麻薬や幻覚剤を用いて作品を作ったことが判明しても、その作品は芸術史から抹消されはしない。この違いはなぜだろうか?」 時間があるときに再読し、じっくりと思考に耽ってみたい。2014/03/06
ヘビメタおやじ
6
解説が短いので理解しきれないものもありましたが、理解できると日常の思考とは違う脳を使っているようで面白いです。特に確率が直感と食い違うところは、驚きと共に読みました。2015/04/09
朧月
6
非常に面白かった。内容の構成もよく考えられていて、基本の問題からはじまり徐々に複雑な問題へと移っていくため、無理なく読んでいける。 一つの問題が、様々な類題になっていく様子や、ちょっとした文章の違いで全然違う意味になるなど、ハッとさせられる内容が多い。 論理問題としてはこれまでにも読んだことのある内容もあったが、より深く掘り下げていたり、異なる観点で分析していたり、飽きさせない攻勢になってる。2014/04/21
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