内容説明
本書では、著者の祖父、父、そして27年間の著者の刑務官としての経験を総動員し、著者自身の手によって描いたイラスト106点をもとに、ふだん読者のみなさんが決して目にすることのない「刑務所の中」を紹介する。
目次
序章 祖父・父とつづく三代目刑務官(「そこは地獄か天国か!?」塀の中の刑務官になる!;秘密の砦「刑務所の中」に初登庁 ほか)
第1章 駆けだし刑務官、悪戦苦闘の「塀の中」(恐怖の重罪犯の獄「大阪四区」;少年院で集団脱獄事件発生! ほか)
第2章 厳しい規律で縛られる刑務所の生活(新任看守部長が体験した「塀の中」の実態;工場での刑務作業マニュアル ほか)
第3章 心に残る受刑者たちの壮絶な人生(白髪の老看守長が語った一言;刑務官からの拷問に耐え、更正した男 ほか)
第4章 語り継ぎたい刑務所の「奇跡」(刑務官三代で経験した現代刑務所史)
著者等紹介
坂本敏夫[サカモトトシオ]
1947年、熊本刑務所官舎で生まれる。ルーツは鹿児島県奄美大島、育ちは東京。1967年、大阪刑務所看守を拝命、以後、神戸刑務所係長→大阪刑務所係長→法務省法務大臣官房会計課主任→東京矯正管区矯正専門職→長野刑務所課長→東京拘置所課長補佐→長野刑務所課長→甲府刑務所課長→黒羽刑務所課長→広島拘置所総務部長を歴任し、1994年、辞職
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