内容説明
ハギノ式敬語習得法。言葉を磨くことは、自分自身を磨き、文化を磨くこと。この一冊で日本が変わる、社会が変わる、あなたも美男美女に変化する。
目次
プロローグ 敬語質問箱
第1章 敬語はむずかしくない
第2章 敬語の考えかた
第3章 言葉の変化と姿勢の軟化
第4章 学者たちの妙な役割
第5章 敬語指導はうそだらけ
第6章 聞き手と無関係な敬語
著者等紹介
萩野貞樹[ハギノサダキ]
昭和14年秋田県生まれ。一橋大学法学部卒。秋田の聖霊高校、横浜の鶴見女子高教諭を経て産能大学教授。昭和45年、「辻村敏樹氏の敬語説への疑問」で「月刊文法賞」受賞。昭和46年、「“人間教育”論をめぐって」で「自由新人賞」受賞。「“お菓子”について」「動詞活用起源論の検討」「謙譲語は受手を尊敬しない」「“零記号の辞”批判の一面」「専門語の透明度について」「“ナ”はもと自称か」「“もだ”のありか」「助詞ガ・ノの承接」など国語学論文、その他小学校国語教科書批判、日本語系統論、神話論、和歌論など多数
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感想・レビュー
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ゆきねこ
11
言語学者の、相手との関係から敬語を論じた実用書。「ら抜き言葉」を絶対に使わないようにしようと思った。「〜じゃないですか」は聞いていてバカっぽい言い方だと感じていたが、NHKのアナウンサーまで使っていることに驚いた。語尾上げも同じ。筆者は古典から現代まで日本語表記、使い方に精通している。保守派の論客とお見受けした。国語の教科書で、先生の動作を敬語で表せと書いてあるが、先生はもう尊敬される人でもないし、目上の人ですら無くなっている。その先生の人格で判断されます。自分の敬語使いに自信がなくなったことだけは確か。2021/03/21
さく
3
平易な文章に解りやすい図を用いているので飲み込みやすかった。各方面に攻撃的でもあるが、諧謔に富んでいて不快と言うよりは痛快に感じた。2014/06/03
ぽっくん
2
「ねぇ♪ねぇ♪金魚に餌あげた?」 「わしゃ、金魚より下か~い♪」 「どういうこと???」 「金魚に餌やった?ならわかるけど、金魚に「あげる」を使わないよ~♪確かに辞書には丁寧語としているものもあるけど、やっぱり謙譲語であって、謙譲語っていうのはさ・・・・(ベラベラ)・・・・」」 「ってどの本に書いてったの?」 「この本♪」 「貸して~♪」 「僕の説明は~っ!!」 2015/01/05