内容説明
ノースカロライナ・テネシー州境ナンタハラ国有林―親友とのキャンプで12年ぶりにこの地を訪れたメアリー・クロー。チェロキーの血を引く異色の検事補としてアトランタで名を馳せる彼女には、かつてここで母を殺された忌まわしい過去があった。色褪せぬ故郷の美しさは古傷を癒やし、つかのまの休息を約束してくれたかに見えたが、その先には予想だにしない狂気が待ち受けていた。自然の猛威と人間の悪意が交錯するとき戦慄のサバイバルゲームが始まる。
著者等紹介
ビッセル,サリー[ビッセル,サリー][Bissell,Sallie]
テネシー州ナッシュビル在住。三人の子供を育てるかたわら、執筆活動を開始。全米で鮮烈なデビューを飾った本作はオランダ、ポルトガルなどヨーロッパ各国でも翻訳され話題を呼ぶ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
43
チェロキーの血を引く地区検事補メアリーは事件の区切りをつけて友人二人と故郷の山へキャンプに向かう。惨殺された母との想い出の地での楽しいハズの週末は最悪となってしまう。もう少しチェロキーらしさがでれば良かったんだけどなぁ~。2作目もあるようなので読んでみたいとは思う所存です。2023/05/12
じょじょ
5
読みづらい。視点がコロコロ変わるし気持ち悪い。スリリングではあったけど。2022/07/05
あつぼう
4
困難な状況によって3人の女性が強く成長していく姿は、面白かった。主人公達がバリバリのキャリアウーマンという設定がハラハラドキドキ感を煽ります。サバイバルゲームの相手は山を知り尽くした凶悪犯。それに対抗するのがキャリアウーマン。どうみても勝ち目のない勝負なんですが、女性の友情や絆で乗り越えていくんです。読んでいて白人によって「文明化」を強要されても独自の文化を創り出し維持し続けるチェロキー族の生き方や言葉は急ぎすぎる現代人を立ち止まらせる力がみなぎってます。2004/11/20
にっぐ
3
タイトルに惹かれて思わずジャケ買い。しかし、こうしたサバイバル物で当りを引くのは本当に難しい。本書もその例に漏れず、「面白い!」と人様に絶賛できるものではなかった(海外では評価が高いらしいが)。ネイティブアメリカンに造詣のない身としてはチェロキー族が主人公と言われてもピンとこない上、肝心のストーリーも、(ネタバレになるので詳しくは触れないが)なぜ本筋2つを並行で進めたのか理解に苦しむ。B級サバイバル映画を活字にしたらこうなりました的な感じがどうしても拭えない。このジャンルは簡単なようで難しいと再認識した。2017/10/26