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内容説明
男からの暴力で彼女たちは何を得て、何を失ったのか、男が殴った理由を理解したのか、そしてどのように消化していったのか…。女性の3人に1人が男性から暴力を受けているいま、自らも体験者である著者が、決して語られることのなかった彼女たちの心の奥底の叫びに迫ったルポルタージュ。
目次
彼が殴るようになっちゃったのって、私にも非があったと思うの―加藤陽子(28歳)
一生分かり合えない人だと思ってますからね、父親とは―野村美紀(23歳)
でも、やっぱ暴力では何も解決できないから―田中玲(23歳)
二人のドラマを中断させることは、最大の罪に思えてた―佐野留美(28歳)
結局、旦那は私のことを人形としてしか見てなかったんじゃないかな―清水香織(40歳)
一度人を殴ったことがある人は、その後も人を殴り続ける―金明美(35歳)
私、召使いだったのかなぁって思うんです―橋本瞳(28歳)
どんな形であれ、自分と関わった人間が離れていくのが怖かった―城田美紀(29歳)
やっぱり私、暴力って遺伝体質があると思ったんですよ―小林和美(57歳)
みんな絶対好きだから、殴られてもその人と一緒にいられると思うんですよ―石崎祐子(26歳)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨハネス
4
やはり想像通り重たい本です。夫婦・恋人だけでなく父親とか家族全員から殴られる人までいます。自分の夫婦喧嘩の古い記憶が蘇ります。「彼に言わせると私は人を怒らせる天才らしくて」疲れてベッドで横になっている時も病気臭を嗅いで「臭い」とか言って、、、など・・・(うちは「自己管理がなっとらん」と怒りながらもニンニクたっぷりチャーハンとか作ってくれますがw病気の時は断食したいけど、それでまた喧嘩しながらしぶしぶ食べますw)殴られている時に逃げ出せない人ばかりだけど、救いは「新しい恋人が殴ったら即刻別れる」と言う人。2016/08/11
あーい
0
つらつらとDVの経験が書かれている本。ルポだからいい方向に解決ってわけでもなく・・・やっぱり現実なだけあって重たい人間の精神的な暗いものを感じた。2014/01/04
あんこすた
0
男性に暴力をふるわれていた女性達の体験談集。想像してたのよりずっとハードだし、女性達の淡々とした語り口が現実離れしてて怖い。2012/10/31