感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
4
テーマは、ここでもバタイユらしく聖性と性。ただし、この作品では自己のアイデンティティも問われている。ロベールとシャルルを双子に設定したことは、互いに鏡像を提示することによって、自己の内面を見るということなのだろう。2012/02/28
Yohei
2
米澤穂信の「玉野五十鈴の誉れ」の中に出てきたバタイユの「蠱惑の夜」を読んだ。終始意味不明。宗教とエロティシズムについてがテーマらしいが全然エロくなかった。2013/01/30
wakabon
2
例によってバタイユ節全開の小説。神父とその弟のもやもやした関係を軸に、そこに奔放な女が絡む。最初は三角関係かと思ったら(弟と女の行為を窓の外で盗み聞いて、う○こ垂れるとはビックリ)、後の方では神父の手記が配されてまた違った展開に。予想通り涜聖の神父の話だが、物語の筋はともかく、読後感は『青空』や『マダム・エドワルダ』とあまり変わらない。まだ未読の小説もあるが、バタイユの小説は金太郎飴ではないかと思っている。決してつまらない訳ではないが、今この時代に有り難がって読むものでもないかな・・・。2011/05/29
すみ子
2
淫らの塔のみ読了/バタイユにしては理解しやすかった。/神父が禁忌を犯し、自身の性に呑みこまれていく。/当時のキリスト教に対する批判?と思って調べてみたら、彼はニーチェの影響を受けているそう。なるほど2011/03/17
hechima1106
0
NC