アクションコミックス 死にたいと言ってください 〈１〉 - 保健所こころの支援係

中原ろく/松本俊彦

双葉社（2022/10発売）

• サイズ コミック判／ページ数 184p／高さ 19cm
• 商品コード 9784575857702
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

コロナ対応で一気に世間の注目を浴びた「保健所」。そんな保健所が、自殺対策もしていることは、意外と知られていない――。基 羊介はある日職場の上司が自殺したことをきっかけに、脱サラして保健所の保健予防課に転職した新人の精神保健福祉士。保健予防課では「死にたい」と悩む人々の相談に日々応じているが、その対応は一筋縄ではいかず――…。15～39歳の死因第一位が自殺という日本で、「死にたい」と悩む方々に手を差し伸べる人たちが、ここにいます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ふぅわん]

【正解という答えがない相談業務】※読者によっては今の社会状況でこの本を読むかどうかはご判断を。心に負荷が増える人もPTSDになる人もいないとは言えない場面も含まれてる。PSWの漫画珍しいね。非常にわかりやすく掲載されている。ただ現場は漫画本より過酷。PSWの勤務地は保健所勤務より他の場所が多い。私は職種柄、相談者側と支援者側どちらもよくある話題で耳にしたり携わる場面も多い。実際に携わる支援者が心を病んで相談側になってしまっている人も多い職。ソーシャルワーカー職の方には面白いと思われる人も多い漫画なのかな

2024/02/02

[読特]

1日経って57人増えてる。未遂で済んだ人も沢山いるのだろう。長寿を誇る日本がG7最悪の自殺率。決して生き易い国なわけではない。生き続けても、待っているのはつらいことばかり。だからといって命を止めてはいけない。「どうして死んではいけないのか？」。悩む人々の相談に応じるのは保健所。ケースは様々。一言が運命を変えかねない気の張る仕事。答えを求めるその人にどう説明すればよいのだろう。「私はあなたに生きていて欲しいと思うから」「生き永らえることこそが、生きる目的」。この人のために目的を果たそう。死んではならない。

2024/04/17

[たまきら]

KUにて。タイトルにギョッとしたけれど、保健所のみなさんの努力を読み進めながら、ああ、「辛い時は人に頼っていい」ということなんだ、と気づきました。「迷惑だからやめなさい」と教わってきた人の方が多いんじゃないのかな。ここでは2組の方のケースがありますが、解決できなかった方のエピソードは辛かったです。表紙は3組目の女の子。ネグレクト家庭に育つ彼女の選んだ彼氏が父親によく似ていて、かわいそうでした…。早速2巻へ。

2024/05/12

[葵＠晴読雨読]

Kindle Unlimited。相談者側の視点で読みました。出てくる相談者はどこにでもいそうな人。支援者は本当にこんなに親身に対応してくれるのか…??

2023/12/17

[りらこ]

精神保健福祉士さんという仕事も知らなかったし、保健所でここまで相談に乗ってくれるのも知りませんでした。解決しなかった祖父江さん、その後どうなったか。気になる…

2025/02/13