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出版社内容情報
時は昭和初期。和洋折衷入り乱れ、日ごと景色が移ろう、東京・銀座。日本初の女探偵として働く星野美津子は、忙しい日々を過ごしていた。職業婦人が登場するものの、まだまだ女性の社会進出に対して厳しい時代。言葉にできないもやもやを抱える美津子のところへ、喫茶店で働くイケメン大学生・吉田朔から依頼が舞い込む。なんでも大雨の日にお店の前で拾った、ダイヤの靴の持ち主を探したいらしく……。トランスジェンダー、夫婦別姓、有名人の死――生きづらさを感じているすべての人へ贈る、昭和モダンミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
どあら
26
妹から借りて読了。息子曰く、探偵事務所の所長が安西先生にしか見えない!とな😁 1巻が気になるところで終わっちゃった〜💦2022/01/13
さくりや
21
良いじゃん。お転婆なお姉さん×ゆる〜い美少年の組み合わせはよく見かけるし、近代日本が舞台のハートフルな探偵モノもよく見かける。その上現代の社会問題がテーマとなると、ともすれば問題の上辺だけをなぞって薄っぺらくなってしまいがちだが、まーったくそんなことないね。美津子も朔も人物造形やバックボーンがしっかり作り込まれているからかな。ストーリーのために動いていない、ちゃんと作中の人生を歩んでいるというか。変に恋愛要素がないのも読みやすい。予想以上に良かったです2022/11/09
ozoz
13
謎解き薄めながら、魅力あるキャラと店舗で楽しめる。髪も服もオシャレ。最後が気になる展開。続きよもーかなー。2023/06/17
あつ子🐈⬛
13
日本のフェミニズムと聞けば警戒心マックスハートな私ですが、この作品は素晴らしい。昭和初期の日本で、まだ数少ない職業婦人として探偵事務所で働く美律子さんのお話です。"家"と"父"にたくさん傷つけられてきた女性の強かさとしなやかさ、優しさと利発さがとてもいい。底意地が悪ければ疎まれ、怠け者の言うことなど一顧だにされず、傷ついた人をいたわれない人間は嫌われる。それは男女問わずごくごく当たり前のこと…女だから何でも聞き入れてもらえるわけも無しなどと思います。先進的な事務所の所長さんがとても好きです。2023/04/03
noko
12
まず時代設定のチョイスが、私好み。この時代の都会のファッション、とてもセンスいいと思う。いい質の物を大事に大事に着ている気がする。しかし、この時代の女性は、幼いときは親に、結婚したら夫に、老いたら子供に絶対服従することを根本思想にしていたので、非常に辛かったと思う。主人公のように自立した女性は、現代からするとカッコイイと思うけれど、当時はどんな見られ方をしたのだろうか。謎解きですが、殺人とかではなく、忘れ物の持ち主探しだったりして、読みやすいです。ストーリーはかなりライトな謎解きです。2022/07/05




