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出版社内容情報
ゲイアートの巨匠・田亀源五郎、初の一般誌連載作品。弥一と娘の夏菜、そして弥一の双子の弟の夫、カナダ人のマイクの物語。マイクとの暮らしのなかで、弥一は同性婚をした亡き弟・涼二への想いを深めてゆく。あったかくて、時には切ないファミリーストーリー。「月刊アクション」にて連載中。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
61
落涙しっぱなし。表紙の3人以外の世界が入り込んでくる。同性愛に寛容なようで息苦しい日本の世間さま…楽しいはずの団欒で古典的カケアミや集中線だけでどんどん不穏さ表し、大人の濃密な時間経過を縦割り3コマ昼から夜景へ移りゆく風景画だけで表す巧さはまさにアート。普段の濃密筋肉体毛性愛描写の人があえてシンプルに子供も読めるように(少年が実に良いし今まさに話題になっていること)、誰にも潜むかもしれない差別意識を浮き彫りにする。コラムもますます深み、ラバー愛好まで出てきた。本当にいつもながらエモ、ストーリー運びうまい2016/01/12
山田太郎
59
同じくらいの年の娘いるんでなんとなく、ゲイのどこが悪いか聞かれたらそりゃ困るよなと思いつつ、弟から俺はゲイと言われてそりゃよかったとも言えないので、なんか考えさせられるマンガであるというか。3人のほんわかとした雰囲気は好きだなというかオチは兄ちゃんと付き合いだすとかじゃないよな、やっぱり。2016/04/22
ネギっ子gen
52
写真の主は、別れた奥さん。そりゃ、あの飾った写真見たら、マイクならずとも死んだと思っちゃうよね。夏樹自身、「別れた女房の写真なんて飾らないよね」って言ってるし。マイクが逗留することで、弥一は、ゲイのこと、亡くなった弟のことを知っていく。例えば<同性愛者だというだけで、まるで性犯罪者か何かのように>世間から思われ、そして自分だって、結局は世間の人と同じ見方をしていたのではないか、と……。そして思う。<夏樹が傷付かないように守り、人を傷付けるようなことをしない子に育てる。それが俺の、父親としての義務だ>と。⇒2020/10/29
GAKU
47
ユキちゃんのお母さんには腹が立った。でも多くの人は、同じ対応かな?中学生の一哉は、マイクと知り合えて良かった。これ、読んでいて、所々でホロッと来ちゃいます。2018/04/08
ゆき
32
LGBTについてだけでなく、家族、そして様々な偏見について、前巻よりも更に考えさせられる内容でした。とっても良かった。特に、マイクがゲイである事を知り、辛い気持ちを打ち明けに来た中学生の子のエピソードは胸が詰まる思いになりました。3巻が待ち遠しいです。2016/02/12