出版社内容情報
西村京太郎『寝台特急殺人事件』、松本清張『時間の習俗』……などの名作トラベル・ミステリー全16作の舞台となった地を鉄道好きのミステリー評論家が訪れ、「あの事件現場」を体当たり取材! 作品に描かれた舞台の今と、描かれなかった謎の真相を追究する。彼の地と名作に思いを馳せ、つかの間の旅情を味わってください!
内容説明
西村京太郎『寝台特急殺人事件』松本清張『時間の習俗』…などの名作トラベル・ミステリー全18作の舞台となった地を気鋭のミステリー評論家にして“乗り鉄”の著者が訪れ、「あの事件現場」を体当たり取材!作品に描かれた舞台の今と、描かれなかった謎の真相を追究する。彼の地と名作に思いを馳せ、つかの間の旅情を味わってください!
目次
“トラベル・ミステリー”ブームの震源地は意外な小駅―『寝台特急殺人事件』西村京太郎
夏の金沢で人気の海水浴場は、かつての米軍試射場―『死のある風景』鮎川哲也
元ラガーマンの吉敷刑事が鳥取駅構内を駈け回る―『出雲伝説7/8の殺人』島田荘司
『点と線』の名コンビが再びアリバイの壁に挑む―『時間の習俗』松本清張
日本の新幹線が止まった日―『動脈列島』清水一行
十津川警部と並ぶ立役者、浅見光彦初登場―『後鳥羽伝説殺人事件』内田康夫
叙述トリックの名手が仕掛ける時刻表トリック―『田沢湖殺人事件』中町信
青春の一ページになるはずのアリバイ工作―『ブラックスワン』山田正紀
幻の転落現場を求めて―『空白の起点』笹沢左保
トラベル・ミステリー史上に残る名犯人―再び『空白の起点』笹沢左保
アリバイ崩しのヒントは怪談ろくろ首!?―『寝台特急「出雲」+-の交叉』深谷忠記
元祖トラベル・ミステリーの舞台は戦前の私鉄王国関西―『船富豪の惨劇』蒼井雄
東日本大震災が変えた秘境駅の光景―『JR最初の事件』種村直樹
双子の双子による双子のためのアリバイ―『マジックミラー』有栖川有栖
鉄道紀行のカリスマが残した唯一の小説集―『殺意の風景』宮脇俊三
SLやまぐち号の招かれざる客―『山口線“貴婦人号”』草野唯雄
押絵と旅する男が降りた駅はどこ?―「押絵と旅する男」江戸川乱歩
放浪中の乱歩と時をかける夜汽車―引き続き「押絵と旅する男」江戸川乱歩
天竜川は“天の川”である―『天竜峡殺人事件』津村秀介
線路はつづくよどこまでも?『義経号、北溟を疾る』辻真先
著者等紹介
佳多山大地[カタヤマダイチ]
1972年、大阪生まれ。94年、第1回創元推理評論賞に投じた「明智小五郎の黄昏」が佳作入選、以後、ミステリ評論家として各紙誌で書評活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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