出版社内容情報
舘浦あざらし[タテウラ アザラシ]
著・文・その他
内容説明
素にして野だが卑に非ず。そんな在野の矜持を胸に秘めた男一匹あざらしと、自侭にして放縦だけど不実に非ずを標榜するぶぶまるが織りなす旅も、ついにクライマックス。単線の無人駅や一両で走るキハ40を愛するお騒がせコンビは無事に函館駅にたどり着けるのかな。プププと笑える旅エッセイの感動的最終章だぜ!ぶひーっ!
目次
12日目 ニセコ駅から昆布駅まで If i needed someone
13日目 昆布駅から蘭越駅まで Free as a bird
14日目 蘭越駅から目名駅まで Something in the way
15日目 目名駅から熱郛駅まで For no one
16日目 熱郛駅から蕨岱駅まで Day tripper
17日目 蕨岱駅から二股駅まで For you blue
18日目 二股駅から中ノ沢駅まで Got to get you into my life
著者等紹介
舘浦あざらし[タテウラアザラシ]
1963年、小樽の朝里川温泉生まれ、札幌育ち。コラムニスト、イラストレーター。1999年から「北海道いい旅研究室」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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aocchi
7
今作は旅に関する記述よりぶぶまるへの感情が多かった。二人の関係性が深まってきたようだがこの先どうなるのか?4も読んでみたいが今作で打ち切りとのことで残念。作者の基準から外れた店や場所は酷評されるが、言われたところはたまったもんじゃないって感じるだろうな~。けど、言われて当然と言うところもあるのだろうから、これを機に改めるのも良いかも。歩き旅は大好きだが、ダラダラ歩くのは性に合わない僕にとってへなちょこ旅はちょっとイラッとするところも。人それぞれだから良いんだけどね。何かの形でまた読みたい。2018/06/10
らいく
6
歩くからこその発見があり、それを丁寧に描いている良質な本。だめなものはダメだと、はっきりと書いているのも、いい。だけど、著者&場所が地域密着型ほどシリーズ化するのは、大変だなあ!とも思う。一駅ごとのエピソードが丁寧でわかりやすく、土地勘がなくても、情景が浮かび上がる。半面、一冊でも二冊目でも、エピソードを描くあまり、まだまだゴールまで行かない。まだ終わって欲しくないから、それでもいいのだけど、そこには大人の事情もあるから、残念。こんなに楽しい本なのに。で、このふたりの関係性って、こうだったのですか??2017/07/02
くらーく
3
1巻目と比べて、何だか荒れた感じがするなあ、と思ったら、打ち切りですか。企画に無理があったのかもなあ。なぜ、函館本線だったのやら。千歳線からでも良かったんじゃないかねえ。まあ、著者の意向には沿わないのだろうけど。2018/07/06
かぐや.
3
シリーズ3作目。前作に比べて、旅に対する愛が足りないと思ったら、今回で出版終了とのこと。残念です。函館までの旅記録を読みたかった。ぶぶまるとの関係も気になるし。でも触発されて1駅でも歩いてみようと思う私にとっては心に残る本でした。2018/05/19