内容説明
嫉妬に狂い、妻の浮気相手を絞殺した、まじめ男。セックスの最中、エクスタシーに我を忘れて女を殺してしまった靴職人。もう二度とムショには戻らない!固い決意で出所した殺人者たちだが…。金銭のもつれから人を撲殺、懲役15年の刑をうけて大阪刑務所に収容された著者が活写する、ムショ仲間の驚くべき娑婆暮らし。
目次
1 思わぬ撲殺―獄中一五年のタイム・スリップ
2 殺人者仲間の同窓会
3 加虐の絞殺―人生を狂わせた怨恨
4 官能の扼殺―死に至る超エクスタシー
5 レイプと刺殺―迷宮心理の猟奇殺人
6 強盗殺人・仮釈放者はどこにいても見えない監獄の「囚人」
著者等紹介
安土茂[アズチシゲル]
1929年、大阪市生まれ。70年、金銭的なもつれから誤って殺人事件を起こし、和歌山・大阪拘置所、大阪刑務所生活を約15年体験。出所後、「アラジン」という名称で人生相談のボランティア活動を行なう
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うたまる
1
「同じ一生、太く短く楽しく生きよう」……タイトル通り、出所後の殺人犯との交遊録。30年前の作品であるため犯罪と脳機能との関係性などの知見は見当たらない。代わりにあるのは、性格や道徳観などの個性と偶発的な運不運が犯罪の原因ではないかという見方。それを裏付けるように、どいつもこいつも責任転嫁と自己正当化ばかりで、これでは再犯率が下がらないのも頷ける。とは言え、そういう生の姿を伝えたいというなら一定の評価もできるだろう。しかし、犯罪場面の再現を通して著者が本当に書きたかったのは、出来の悪い官能小説だったのでは?2022/05/26
茶々太郎
0
仕事中に読む系統ではないので、片手間に読了。自身も殺人者でありながら、反省の窺えない著者の感性が不快。というか登場人物のすべてが典型的な犯罪者で、責任転嫁に満ちている訳で。教育刑は理想に過ぎないという持論は変わらず。2011/07/13
若宮
0
オッサンが欲望を満たすために書いた官能小説みたいな内容だった。ルポを気取ってるけど、出所した前科者が同窓会してダラダラ喋ってるだけ。もう少し被害者のこと考えたら?強姦殺人のことを「エッチな犯罪」とか言っちゃうような人間が物書きなんかになるな。 ルポとしては0点。読む価値なし。2023/12/17
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