内容説明
ワセリンまじりの精液の匂いのパチンコ屋の裏の水たまり最後の煙草をお前とまわして誰に言うでもないさようなら「お前の匂いのする街で」―爛酔の小説家にして孤高のロックンローラー・中島らもが音楽と楽器への熱い思いを語るハードコアエッセイ集。10代から現在に至るまでのオリジナルソング35篇と自伝的爆笑戯曲「ハードロックじじい」を同時収録。
目次
正統ではなく異端を、王道ではなく邪道を(ブライアン・ザ・ストーンズ;水の音楽;わが珍友;僕の楽器バイブル ほか)
とほほがいちばん(どーしたの;初出社はロンドンブーツ;せわしないけど、大阪;エンターテイメントはむづかしい ほか)
リリパット・アーミープロデュース上演台本 ハードロックじじい
著者等紹介
中島らも[ナカジマラモ]
1952年兵庫県尼崎市生まれ。大阪芸術大学放送学科卒業。作家。『今夜、すべてのバーで』で吉川英治文学新人賞、『ガダラの豚』で日本推理作家協会賞を受賞。バンド「PISS」を率いるロッカーでもある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
8
音楽に関するエッセイがメイン。楽器に対するこだわりがすごい。ビートルズよりもストーンズを好む理由が面白い。 薬漬けで若くして溺死したブライアン・ジョーンズというギタリストがいた。彼は演奏がうまいわけでもなく、取り立てて取り柄がなく、薬と酒に溺れ、ほめるところがない、といったようなことが書かれていた。 ロックは価値が反転する世界でもあるから、王道より邪道ということで、彼のエピソードを出したのだろうか。また、自らを投影していたのかもしれない。 エッセイとともに載っている作詞もよし。2020/06/11
明るい果物
5
初中島らも。高校時代の国語教師のおすすめの人なの。面白かった!ぶっ飛んでるんだなと感じた笑 楽器について書かれてるから楽しい(^O^)2011/11/30
kotaoue
4
"ただ、物を欲しがるということを突き詰めると、最後は「金をいくら払っても手にはいらない物を欲しがる」。" らもさん貴方の話の続きが読みたいです・・・2009/07/16
読み人知らず
3
らもさんの楽器への愛と芝居への愛。どちらもすごい。ロックンローラーっていいな。2013/03/07
kera1019
2
町田康がやってた KYOKOが中島らもの曲って知らんかった...2012/04/20