内容説明
任侠の世界―それは、一般に信じられているような“暴力”の世界ではない。また映画にみられるような“カッカイイ”世界でもない。では、真の“任侠道”とは一体何か?彼らの目指したものは何か?多年彼らと身近に接した著者が、前作『親分』に続いて、彼らの赤裸々な姿を余すところなく描破した傑作ドキュメント。
目次
第1章 親分列伝(大瓢箪の代紋―(会津小鉄)上坂仙吉
陸軍の印・山形を代紋にした男―(砂子川一家)西村伊三郎
後見役に徹した親分―(上万一家)志村九内 ほか)
第2章 やくざを生む土壌
第3章 “任侠の世界”の政治体質(摶徒の政治的体質;てきやの政治的体質)
第4章 権力とやくざの戦後史
付録 続・隠語・符牒・会話例