出版社内容情報
お勝たちの隣の隣に住まう鳶の岩造とお富の夫婦。喧嘩をしつつも仲睦まじい二人だが、このところお富の調子が悪いという。お啓たちが心配するなか、ついには医者の屋敷に運び込まれたお富だが、具合が悪いのは病ではなく子を宿していたためだった。朗報に長屋の皆は喜ぶが、当のお富は、産むことに迷いを見せて──。くすりと笑えてほろりと泣ける、これぞ人情物の決定版。時代劇の超大物脚本家が贈る、大人気シリーズ第十一弾!
【目次】
内容説明
お勝たちの二軒隣に住まう鳶の岩造とお富の夫婦。喧嘩をしつつも仲睦まじい二人だが、このところお富の調子が悪いという。お啓たちが心配するなか、ついには医者の屋敷に運び込まれたお富だが、具合が悪いのは病ではなく子を宿していたためだった。朗報に長屋の皆は喜ぶが、当のお富は、産むことに迷いを見せて―。くすりと笑えてほろりと泣ける、これぞ人情物の決定版。時代劇の超大物脚本家が贈る、大人気シリーズ第十一弾!
著者等紹介
金子成人[カネコナリト]
1949年長崎県生まれ。会社勤めのかたわら倉本聰に師事し、72年『おはよう』で脚本家デビュー。以来『太陽にほえろ!』『大都会』といった現代物から『鬼平犯科帳』『剣客商売』『御家人斬九郎』『水戸黄門』といった時代物、大河ドラマ『義経』など、数々の人気作品を手がける。2014年「付添い屋・六平太」シリーズ(小学館文庫)にて小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タイ子
62
シリーズ第11弾。江戸の5月の半ばは蛍狩り、大川の川開きで花火も上がる。お勝が番頭を勤める損料貸し屋「岩木屋」に蚊帳を借りに来る人が増えるのもこの季節。季節ものは買うより借りろってな具合。今作もお勝はいろんな相談事を持ちかけられ解決策に奔走。長屋の手習い師匠の栄五郎の元妻が病床で長くはないらしいと。会いにいくかどうか迷う栄五郎の背中を押すお勝。最後は切なくてジワリとくる。お富が妊娠して長屋をあげて大騒ぎ。不安でならないお富にとって皆の期待は重すぎる。頼りになる女医さん登場で何だか安心。次回は出産の巻かな。2025/09/21