出版社内容情報
洪水で崩れた深川洲崎の石垣普請の入札にまつわる普請奉行と岩槻屋の不正を暴いたものの、御手伝普請のための費用がいまだ足りぬ正紀たちは、窮地に追い込まれる。一方、市中では米問屋の売り惜しみによる米価の高騰で、民衆の不満が高まっていた。打ち毀しさえ起きかねぬ不穏な気配の中、正紀たちは改易の危機を無事乗り切れるのか!? 注目の第30弾!
内容説明
洪水で崩れた深川洲崎の石垣普請の入札にまつわる普請奉行と岩槻屋の不正を暴いたものの、御手伝普請のための費用がいまだ足りぬ正紀たちは、窮地に追い込まれる。一方、市中では米問屋の売り惜しみによる米価の高騰で、民衆の不満が高まっていた。打ち毀しさえ起きかねぬ不穏な気配の中、正紀たちは改易の危機を無事乗り切れるのか!?注目の第30弾!
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京生まれ。國學院大學文学部卒。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。本シリーズと「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞「シリーズ賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はにこ
49
前作から引き続き、御手伝普請の金策に奔走する高岡藩。助けてあげた無宿者がどう関わってくるのかと思ったら結構活躍してくれた。正森さんもあっさり貸してくれたね。総力戦でかき集めたお金。全然潤わない高岡藩の財政が不憫。2024/11/15
ひさか
15
2024年8月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ30作目。二か月連続刊行なので早く読めて満足。人足たちの手当や、悪巧みの排除など、なんとか御手伝普請を終えていく正紀たちの奮闘が楽しい。ひとまず大団円です。2024/09/30
hiyu
7
これは時代が大分違ってもリアルタイムのように感じる状況。その中で正紀に集う者たちが邁進する。ラストにかけてはいつものパターンのようにも思えるが、自分に足りないものがあり、眩しくて眩しくて。2025/03/11
goodchoice
2
ついに30巻。最初の頃は藩主が板に付いていない感があったが、今は堂々としてきた。それにしても良く次々と危難が襲いかかるものだ。2024/10/09
Abercrombie
2
金策パートは相変わらずかったるいけど、これまで絆を深めててきた人々の力を借り、米価の高騰を利用した高岡藩への陰謀をはねのけるストーリーは爽やか。ちょっと〆が雑になってきたかなあとは思わないでもない。2024/09/17