出版社内容情報
桃子と遊べない日が続き、近ごろなんだかよく眠れない愛坂桃太郎は、ある日、近所で幼い女の子を遊ばせるきれいな女と出会う。何度か顔を合わせるうち、互いの身の上話などもするようになり、徐々に親密になる二人だが、なにやら女は別の顔を持っているようで――。孫を背負って悪を斬る、大人気時代小説シリーズ、第九弾!
内容説明
東海屋千吉を中心に巻き起こる江戸のやくざの抗争のせいで、愛孫の桃子と遊べない日が続き、心穏やかでない愛坂桃太郎は、近ごろなんだかよく眠れない。そんなある日、桃太郎は、近所で幼い女の子を遊ばせるきれいな女と出会う。何度か顔を合わせるうちに身の上話などもするようになり、徐々に親密になる二人だが、なにやら女は別の顔を持っているようで―。孫を背負って悪を斬る、大人気時代小説シリーズ、第九弾!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。93年に『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2015年に『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
70
わるじい慈剣帖「ねむれない」9巻。音吉があっさりと捕まった!?桃子とゆっくり遊べるのかな?2022/11/08
雅
60
大好きな桃子と離れ離れでいまいち調子が上がらず?!やきもきしながら最後はビシッと!面白かった2023/01/23
kei302
56
「こいぬの」音吉は未だ捕まっていません。桃子に会えない桃さんの日々。桃さんには悪いですが、そのほうが内容がピシッと締まった感じで読み応えがあります。お稲とあんずちゃんの母子の正体にはびっくりでした。音吉事件は決着がついたのでしょうか…次巻に続く。2022/08/15
タツ フカガワ
50
東海屋千吉が愛坂桃太郎へ刺客を差し向けたころ、桃太郎が住む長屋の近所の魚屋が饅頭を売り始める。続いて豆腐屋や下駄屋までもが饅頭を売り始めた(「魚屋の饅頭」)。その謎を調べて欲しいと大家の卯右衛門に頼まれた別名“謎解き天狗”の桃太郎は、その探索中に自分への暗殺計画の手口を知る。最終巻を前に劇的展開は少ないものの、じわじわと緊張感を覚えつつ次巻が楽しみ。2024/10/02
ひさか
32
2022年6月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ9作目。前回から続く不穏な状況の中での桃太郎の謎解きが凄い。それが一つに収斂していくような展開がドキドキワクワクで、楽しく面白い。東海屋千吉に迫るのは次巻持ち越し。うーむ待ち遠しい。2022/12/10