出版社内容情報
麹町の路地裏で居酒屋を営むかたわら、町方の手の及ばぬ悪を討つ影役目を負う八雲兼四郎のもとに、雇い主である升屋九右衛門から仕事の依頼が舞い込んだ。聞くところによれば、九右衛門と知己の材木問屋の娘が何者かにかどわかされて身代金を請求されており、町方の手を借りれば娘の命はないという。卑劣な手口で金子を得ようとする悪漢の手から娘を助け出そうと奮闘する兼四郎なのだが……大人気時代小説シリーズ、待望の第十二弾!
内容説明
居酒屋の店主として日々酔客の相手をしつつ、町方の手の届かぬ悪を討つ浪人奉行の影役目を負う八雲兼四郎。ある日、兼四郎の雇い主である升屋九右衛門と知己の材木問屋岸本屋の長女お律が何者かの手によって攫われてしまう。町方に知らせれば娘の命はないと岸本屋を脅し、多額の身代金を要求する悪漢たちの手からお律を救い出すべく動き出す兼四郎だが、東軍流の剣を操る賊を相手に徐々に窮地に追い込まれ…大人気時代小説シリーズ、待望の第十二弾!
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー。冒険小説、ハードボイルドを皮切りに、近年は時代小説に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
70
浪人奉行 12巻。兼四郎の雇い主、岩城升屋の九右衛門と栖岸院の隆観和尚の依頼を受けて悪事を仲間達と事件を解決していくが、今回は九右衛門の知己材木問屋岸本屋の娘が攫われて身代金を要求された事から、兼四郎と何時もの仲間達が活躍し事件の解決をする。2022/03/18
やま
45
浪人奉行・八雲兼四郎の活躍の物語です。 時は、第11代将軍徳川家斉(いえなり 在任1787年~1837年)の治世。 材木問屋「岸本屋」惣兵衛の娘お律がかどわかされた。惣兵衛は、麹町の大店「岩城枡屋」の主人・久右衛門に相談し、八雲兼四郎の助けをかりる。幕府の御徒組の軽輩たち四人が、このままでは先に望みがなく大店の娘を攫って身代金をせしめることを企てた。2025/12/05
ひさか
20
2022年1月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ12作目。いつものメンバーでいつものように事件解決するお話。江戸近辺での展開が珍しい。マンネリ王道路線です。2022/05/14




