出版社内容情報
牢屋医師から松江藩の抱え医師に復帰した宇津木新吾は、赴任早々、余命幾ばくもないと噂される側室の施療を命じられる。新吾は何度も側室の身体を調べたが、病変は見つからず、気うつの病としか考えられない。新吾はひとり病の原因を探っていった。好評・書き下ろし長編時代小説、第12弾!!
内容説明
牢屋医師から松江藩のお抱え医師に復帰した宇津木新吾は、赴任早々、余命幾ばくもないと噂される側室の施療を命じられる。新吾は何度も則室の身体を調べたが、病変は見つからず、心の病としか考えられない。新吾はひとりで病の原因を探っていった―。好評・書き下ろし長編時代小説、第十二弾!!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京都生まれ。データベース会社に勤務のかたわら執筆した「原島弁護士の処置」でオール讀物推理新人賞を受賞しデビュー。『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞、『絆』で第41回日本推理作家協会賞長篇長を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
90
蘭方医・宇津木新吾12作目 2020.10発行。字の大きさは…小。 松江藩医・宇津木新吾が、医師としての治療だけでなく、係わった患者の人生に首を突っ込んでいく物語です。 前回の下級武士、中間などを診る「平医師」から昇格して家老、番頭などを診る「番医師」として松江藩のお抱え医師となりました。新吾は、松江藩が、なぜ自分を番医師として求めているのかが分からず戸惑います。そして、殿様や奥向きを診る「近習医師」からさじを投げられた側室・綾様の治療に専念してほしいと江戸家老から命じられます。2020/12/23
ひさか
16
2020年10月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ12作目。松江藩のお抱え医師に復帰した新吾は、側室の治療を任される。これは難しい病というか問題で、でも新吾だからなんとかできてしまうというのが楽しくて面白い。次巻が楽しみ。2023/03/19
ササ
1
まだまだ終わらなさそうな雰囲気。病の本当の原因を探し求めるのは、確かに新吾しかいない。2021/04/17