出版社内容情報
野村胡堂の不朽の名作『銭形平次捕物控』。江戸中を荒らし回る強盗の正体は銭形平次という噂が持ち上がる。背格好ばかりか銭まで投げてみせる強盗の正体を暴くべく、平次親分とガラッ八こと八五郎が事の真相を探りはじめるが……。昔も今も何度読んでも面白い、名作シリーズのテーマ別傑作集第6弾。
内容説明
物腰から背恰好、声の調子まで銭形平次にそっくりの押し込み強盗が江戸市中を荒らし回っていた。疑いの目を向けられながらも、真相究明に奔走する平次親分と八五郎。やがて二人の許に偽平次に繋がる手掛かりがもたらされる―。明晰な頭脳と投げ銭で巨悪に立ち向かう平次親分の活躍がここに蘇る!昔も今も何度読んでも面白い、名作シリーズのテーマ別傑作集第6弾。
著者等紹介
野村胡堂[ノムラコドウ]
1882年(明治15年)、岩手県紫波郡生まれ。東京帝国大学法科大学を中退後、報知新聞社に入社。1931年、「オール讀物」創刊号に『銭形平次捕物控』の第一作目を執筆。以降、このシリーズは1957年まで383編もの作品が生み出された。同シリーズは何度も映画化やテレビドラマ化され、国民的な人気を博す。また“あらえびす”の筆名で、音楽評論も行っていた。1963年(昭和38年)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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史
2
最後は覚悟の差。2022/07/14
ほげっひ
0
何度読んでも楽しいなぁ。八、最高や。2020/12/11
ほげっひ
0
傑作集第6巻。決死冒険篇。「赤い痣」「お局お六」「不死の霊薬」「巨盗還る」「辻斬」「からくり屋敷」の6編。決死冒険と銘打たれただけあって、全編手に汗握る展開。平次が濡れ衣着せられそうになったり、八五郎やお品さん、果てはお静さんまで捕らわれの身になったり、終始ハラドキの短編集。大概は泰然自若といった体の平次が慌てる様はある意味貴重な気も。八五朗は相変わらずな中にも、大活躍!な姿を見せてくれたりするのでガラッ八ファンは必読です。あんよは上手。癒しの八。平次の銭も飛びます。2020/06/21