出版社内容情報
NHKのテレビドラマや舞台になって、その凛とした姿が多くのファンを生んだ左近の、シリーズ史上最高の快刀乱麻! 大坂の町を千年の古より守ってきた一団〔在天別流〕。その姫が左近である。――ある村の庄屋で、楠木正成が身に帯びたという「小竜景光」が出てきた。物騒なので四天王寺に預けるというので、僧侶から護送を頼まれた凄腕の左近。しかし左近が到着すると、庄屋は孫娘とともに賊に殺され、刀も消えていた……。勧善懲悪! 極悪人をばっさりと左近が討ち果たす、痛快シリーズ第4弾!
内容説明
遥か難波宮の時代より、大坂の町を守ってきた闇の一族“在天別流”。その長の妹にして男装の美剣士、東儀左近は南河内を目指していた。庄屋の家で見つかった名刀「小竜景光」が四天王寺に預けられることになり、その護衛を依頼されたのだ。だが、庄屋は孫娘とともに惨殺され、刀は無くなっていた。名刀を奪うためなら殺しもいとわぬ非道の賊“猿一味”を左近は追う。すると、伊達家から消失した名物「鶴丸国永」の行方も知れ…。圧巻のラスト、シリーズ史上最高の快刀乱麻がここに!
著者等紹介
築山桂[ツキヤマケイ]
京都府出身。大阪大学大学院博士後期課程単位取得。専攻は日本近世史。1998年『浪華の翔風』で作家デビュー。時代小説のほか、児童書も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
92
左近 浪華の事件帳シリーズの4作目。 2020.01発行。字の大きさは…小。 左近の一族は、かって大阪に難波宮と呼ばれる宮城が置かれていた時代に、その一族は生まれた。 帝の命を受け、異国渡りの知恵と武器を持って都を守る忍びの者。 浪華の闇にひそみ、陰ながら町を守護する、守るべきは古より続く浪華の町と、町に暮らす民。 此度は、11代将軍・家斉の八男時之介が阿片に狂い、刀狩りの猿一味の頭として人を殺めている…。 左近18才は、藤色の小袖に紺の袴。腰には愛用の二代目和泉守兼定の太刀。美形で男と見紛う身形なり…。2020/02/27
真理そら
46
左近は弓月に命じられて大阪南部の狭山池あたりに名刀を受け取りに行くが…相変わらず無謀でおてんばな左近がかわいい。作者は刀剣乱舞のファンなのだろうか、と思ってみたり。 2020/01/28
光
3
よく目にする(耳にする?)刀が出てきた!とちょっとわくわく。刀も芸術品なんだなぁと実感。次はどんな事件に立ち向かうのか楽しみ。2020/05/30
だいゆー
2
(^^)v2020/01/24
ウーちゃん
1
主人公がまだ未熟な頃の話。二年後の活躍する様子を知っているだけに、不思議な感覚です。その一途さにガンバレッと、声援送っていました。2020/07/01
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- 和書
- 経済スパイ戦争の最前線