出版社内容情報
道場に押しかけた無頼の浪人どもを撃退した生馬だが、調べの途中経過を報告に来た岡っ引きの仁蔵から、今回の襲撃には十河藩という美作国の小藩が関わっていたことを告げられる。己とはなんの因縁もない小藩の関与に生馬は困惑するばかりだが、惠比壽屋の主与惣兵衛には何か思い当たる節があるらしく――。心優しき巨躯の剣士「迷い熊」が悪を討つ! 痛快人情活劇シリーズ第五弾!!
内容説明
間野道場襲撃には、美作国の十河藩が絡んでいるらしい―岡っ引きの仁蔵から、聞いたこともない西国の小藩の関与を告げられ生馬が困惑する一方で、惠比壽屋の主与惣兵衛には思い当たる筋があるようだ。以来、生馬を避けるように密かに何かを探る様子の与惣兵衛だったが、ある夜、外出したまま見世に戻ってこないという不測の事態が生じてしまう―。心優しき巨躯の剣士「迷い熊」が悪を討つ!痛快人情活劇シリーズ第五弾!!
著者等紹介
芝村凉也[シバムラリョウヤ]
1961年宮城県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。二十数年のサラリーマン生活を経て著述活動に入る。2011年「返り忠兵衛 江戸見聞」シリーズにてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
87
長屋道場騒動記5作目 2019.10発行。字の大きさは…中。 入門志願、昔の罪、お節介焼き、凶刃、告白の5章。 信抜流指南の看板を掲げた道場を開いた間野生馬の剣が、悪を断つ。 十河藩の刺客が、同藩の元小姓番頭・小倉慎之助を斬り、惠比壽屋の主人・与惣兵衛に深手を負わせます。十河藩の動きが急になって来ています。そんな中で与惣兵衛の一人娘・お君の出生の秘密が明らかになります。なんと、お君は、生馬の父・源心が乳飲み子を惠比壽屋の夫婦に託したのでした。 とうとう刺客が、生馬に迫りますが…。→2020/10/22
とし
77
長屋道場騒動記「迷い熊奔る」5巻。生馬が世話になっている惠比壽屋の主人が与惣兵衛に深手負い、その娘お君が拐かされ、生馬も深手を負うことに、さらにはお君は与惣兵衛実の子で無いことも・・・十河藩のお家騒動との関わりが益々複雑になってきましたね。2022/03/19
Mc6ρ助
9
ヒロインが危なくならないと面白くならない、困ったもんだ。(受け取る爺さまのせいなのかも知れないことは否定できないけれど・・・。)2021/03/23
ニッキー
6
今月は、ストレスからゲームにのめり込み、本は三冊止まりに終わりそうです。 そんな中、このシリーズは思わぬ展開を見せ、前回から話が引きずり、一巻では完結しない様相になって来ました。 秘密が明らかになったとき、お君はどうするかお君の父親は何者なのか。十河藩のお家騒動とお君との関係はあるのか。次回がますます楽しみに。2019/10/30
kmzwrs5781
1
生馬の父と世話になる惣兵衛たちの過去、その過去を巡る陰謀に生馬が立ち向かっていく真っ直ぐさ。2024/12/04