出版社内容情報
時は戦国。乱世を自由奔放に生きる忍者、加藤段蔵。伊賀・甲賀を挑発し、加賀一向衆の首領に罠を仕掛ける。やがて段蔵が矛先を向けたのは越前の朝倉、越後の長尾だった――。伝説の忍者「飛び加藤」こと加藤段蔵の活躍を描く、痛快戦国ピカレスク・ロマンの新装版。
内容説明
戦国の世を自由奔放に駆け抜けた最強にして悪名高き孤高の忍者、加藤段蔵。伊賀・甲賀を挑発し、加賀一向一揆と構える越前朝倉義景に取り入ったかと思えば、越後の長尾景虎に罠を仕掛ける。やがて段蔵の身に迫る千賀地服部、雑賀衆、長尾の忍び軒猿らの影―。その包囲網をかいくぐり段蔵が果たさんとする真の目的とは!?読み始めたら止まらない、痛快怒涛の戦国エンターテインメント、シリーズ第1弾。
著者等紹介
海道龍一朗[カイトウリュウイチロウ]
1959年生まれ。2003年、上泉伊勢守信綱の半生を描いた『真剣』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Katsuto Yoshinaga
9
「外道でけっこう。かような無明の乱世のどこに信じられる義があるというのだ。俺はやりたいように振る舞い生きたいように生きる。それが癪に触るならば、いつでもこの首取りに来い」と序盤から痺れさせられた!メチャクチャ面白かった!!冒頭のシーンで遊女を縦に戦う非情非道ぶりに凄惨な極悪系かと思ったところ、読み進むと良い意味で裏切られる。かの名著「忍者武芸帳」を彷彿させる。冒険小説の原体験は忍者武芸帳と思っている私にとって、この作品が好みでないわけはなく、久しぶりに手放しで褒めたい一冊である。2020/02/23
キリン
6
再読だったけど、やっぱり面白い。2021/06/11
タカボー
5
伝説の忍者、加藤段蔵。史実がほぼ無いから、やりたい放題。でも楽しい。何のためにやるのかが、ちょっとよくわからないところが気になるけど。ただ桔梗の部分だけが、人間らしい脆さが見えている。脇役の忍者も、キャラが濃くていい感じ。ラスボスは服部正成かな?2020/06/28
どんがばちょ
2
登録者が少ないですが… 面白かったですよ!2019/11/20
tako_machida
2
伊賀、甲賀、雑賀、軒猿と入り乱れる中、やりたい放題の加藤段蔵がちょいワルカッコよく書かれてます。もう少し戦闘シーンが多くても良かったかも?!2019/10/24