出版社内容情報
野村胡堂の不朽の名作『銭形平次捕物控』。数多ある作品群の中から、テーマ毎に六篇を選定し収録した傑作選第一弾。神田明神下に住む凄腕の岡っ引・銭形平次は、投げ銭と卓越した推理力で、江戸で起こる様々な難事件に挑んでいく!
内容説明
神田明神下の岡っ引といえば、言わずと知れた銭形の平次親分。ガラッ八こと子分の八五郎を従え、卓越した推理力と投げ銭で難事件を解決する江戸のスーパーヒーロー。その活躍を描いた野村胡堂の名作『銭形平次捕物控』シリーズ全383編の中から「陰謀」「仇討」をテーマにした6編を厳選。日本の文学史上、最長最大の捕物帳シリーズにして、お茶の間のヒーローだった平次親分がここに蘇る!昔も今も、何度読んでも面白い、テーマ別傑作集第1弾。
著者等紹介
野村胡堂[ノムラコドウ]
1882年(明治15年)、岩手県紫波郡生まれ。東京帝国大学法科大学を中退後、報知新聞社に入社。1931年、「オール讀物」創刊号に『銭形平次捕物控』の第一作目を執筆。また“あらえびす”の筆名で、音楽評論も行っていた。1963年(昭和38年)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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史
2
不朽の名作とはまさにこのことか。本当に戦前に描かれたとは思えないほどのリズム、テンポの良さ、それとキャラクターのかっこよさである。傑作集ゆえに文章他再構成再編集されたとはいえ、ここまで時代を感じさせないとは。命の軽さは90年代以前らしさはあるけれども、いやはや、時代小説、恐るべし。2022/07/03
朔ちゃん
2
ですます調にたじろぐも一瞬。1話1話が面白くて、のめりこんで読んだ。江戸の風俗も楽しめる。欲をいえば、お静さんとの恋愛模様をもうちょっと読みたかったかな。八も良いキャラで、人気に一役かっている。【銭形平次捕物控傑作集1】2021/03/04
勝也成瀬
2
銭形平次は知っていたが、本で読むのは初。読み始めたら最初は言葉遣いに違和感があったが、自然に気にならなくなり意外にすらすら読めた。内容も面白かった。2019/09/03
ほげっひ
0
東京創元社に続き、双葉社からも銭形平次が出ました!*\(^o^)/* こちらはテーマ別に編まれた傑作集になるようで、第1巻は「陰謀・仇討編」(金色の処女、傀儡名臣、十手の道、敵討果てて、二人浜路、火の呪い)となっています。何度読んでも平次&八五郎の掛け合いには吹き出してしまうのだけど、いやー、本当にいいコンビやなぁ。平次の謎解きに関する勘の良さはもちろんなのですが、情の厚さや義理堅さ、八への信頼と良い男っぷりも並じゃない。(たまに出遅れるとこはご愛嬌?) 次巻も楽しみです!2019/08/16