出版社内容情報
北町奉行所・臨時廻り同心の白縫半兵衛は、旗本の次男坊の行状を調べるよう、申しつけられる。尾行てみると、昼日中から女郎屋に入り、賭場を荒らして金を盗むという「虚け者」との評判通りの体たらくであった。これでは親が心配するのも当然……そう思った半兵衛だったが、実は一連の行動には、抜き差しならぬ訳があった。「世の中には知らん顔をしたほうがよいこともある」江戸の世に舞う人情裁き、大好評シリーズ第8弾!
内容説明
北町奉行所・臨時廻り同心の白縫半兵衛は、申し付けられて旗本の次男・真山真之丞を尾行ていた。すると真之丞は、博奕打ちの仲間と一緒に、昼日中から飲み屋や女郎屋に入り、さらには賭場を荒らして金を奪うという、大した「戯け者」ぶりであった。これでは親が心配するのも当然…だが、半兵衛には何かが引っかかっていた。「世の中には町奉行所の者が知らん顔をした方が良いこともあるさ」。大人気の痛快裁き、待望の第8弾!
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。「特捜最前線」「水戸黄門」などテレビドラマの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、時代小説で数々のシリーズを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
151
安定の知らぬが半兵衛さん新シリーズ第8弾!「世間が知った限り、知らん顔をしても手遅れだ・・」と。知らん顔は出来ない時もあれば、しない方が良い時もあるんですね・・タイトル作は見ると戯け者に見えても、実は真っ当な心根の持ち主の旗本・次男坊なのだった。やっぱりこのシリーズは好きだなぁ。2019/07/08
やま
91
知らぬが半兵衛手控帖28作目「新・知らぬが半兵衛手控帖」(第二期)の8作目 2019.06発行。字の大きさは…中。 北町奉行所・臨時廻り同心の白縫半兵衛の探索が冴える…。此度も「世の中には知らん顔をしたほうがよいこともある」とつぶやき、知らん顔をする人情裁きです。 毎回読むのを楽しみにしている1冊です。 藤井邦夫さんの本は、読みやすくていいです。 今後も、続くことを楽しみにしています。2019/08/15
とし
82
新・知らぬが半兵衛手控帖「虚け者」8巻。「世の中には町奉行所の者が知らん顔した方が良いこともあれば」、「世間が知った限り、知らん顔しても手遅れな時も」あるんですね。 2019/09/04
真理そら
44
神代新吾が念願の定町廻りになって登場した、良かったね新吾クン。武士の価値観から判断するとやっぱり「戯け者」ってことになるんだろうなあ。2019/10/12
シュレッダ
5
たわけもの、藤井さんにかかれば(,,・д・)ふふふ2019/06/25
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