出版社内容情報
江戸の町に悪行を働く願人坊主が増えていた。そんななか、空から落ちてきて畑に突き刺さるなど、願人坊主の怪死が三件、立て続けに起こる。すぐさま南町奉行所定廻り同心・樺山富士太郎らは動く。その結果、怪死の裏にある、悲痛極まる事実およびある者の覚悟の存在が浮かび上がった――。長大シリーズにして、人気絶好調の書き下ろし第四十四弾。
内容説明
寺社奉行・本山相模守が神君家康公より拝領した刀を盗まれた。困った本山は幼馴染みの南町奉行・曲田伊予守を頼り、定廻り同心の樺山富士太郎に密命が下る。折しも謎の墜落死を調べていた富士太郎は探索を中断し、わずか一日で拝領刀の行方を突き止めてみせる。ふたたび墜死事件を追う富士太郎に、大石に上半身を潰された死体発見の一報が届く。摩訶不思議な連続死と拝領刀の盗難は、何の繋がりもないと思われたのだが…。大人気書き下ろしシリーズ第44弾!
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。99年、『駿府に吹く風』(刊行に際して『義元謀殺』に改題)で第一回角川春樹小説賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雅
23
富士太郎が主役の探索モノ。最後の方はちょっと切ない。剣劇は最初に少しある位でした2019/08/27
ぶんぶん
20
【図書館】シリーズ、第四十四弾!今回は富士太郎が大活躍、お内儀が秀士館の指南役に見事に合格し、思わぬ活躍を見せる。話は願人坊主が特異な殺され方で発見された、富士太郎は探索を始めるが。時を同じくして拝領刀が盗まれた、こちらも奉行の命令で調査するが。この二つの事件が絡まるとは・・・鈴木氏は四章を「起承転結」に分けているが起承で時間が掛かり、結で端折り過ぎ。今回はミステリー要素も無難に解決した、この位のスピードが良い。「八丁堀同心控え」のサブタイトルの方が良くなって来た。しかし、富士太郎の子供の生まれの遅い事。2023/10/03
ひ ろ
15
★★★☆☆2022/08/10
一五
9
湯瀬~ 倉田~ 出番少なすぎ。富士太郎はどんどんいい同心になっていく2023/10/17
蕭白
9
主役が樺山さんになっているような気が・・・。2021/01/25