出版社内容情報
重田貞一(のちの十返舎一九)と岡っ引の岩徳は、稲荷神社の境内で人殺しを目撃する。斬られたのは神田で評判の蕎麦屋《しなの屋》の主人・伝兵衛であった。斬った者はおどろおどろしい狐面を被っており、なんと目の前で瞬時に消えた。伝兵衛に金を借りていた真田弦太夫や、弦太夫と逢い引きしていたと噂される伝兵衛の妻などに疑いがかかるが――。人を殺すほどの事件に複数接し、戯作者として立つための「人の心の機微がわかる」素地を身にまとうことができるのか。好評シリーズ最終巻!
内容説明
重田貞一(のちの十返舎一九)と岡っ引の岩徳は、稲荷神社で人殺しを目撃する。斬られたのは評判の蕎麦屋の主人・伝兵衛であった。下手人は狐の面を被っており、なんと目の前で瞬時に消えた。伝兵衛に借金があった浪人に疑いがかかるなか、伝兵衛の妻・お初が自訴する。だが、お初の供述は二転三転。複雑怪奇な伝兵衛殺害の真相は、実に驚くべきものだった―。数々の大事件に接して知った人間のどうしようもない愚かさ、人生のやるせなさ。貞一が戯作者への道でついに飛翔せんとする、好評シリーズ最終巻!
著者等紹介
木村忠啓[キムラチュウケイ]
1961年、東京都新宿区で産湯を使い、豊島区の水を飲んで育つ。紆余曲折の後、学習院大学経済学部経済学科卒業。2016年「堀に吹く風」(単行本刊行時に『慶応三年の水練侍』と改題)で第8回「朝日時代小説大賞」を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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