出版社内容情報
この春に舞台化され、人気を呼んだ「緒方洪庵 浪華の事件帳」の姉妹編シリーズが新装版で登場! こちらの主人公は、大坂の町を陰で守る<在天別流>東儀左近。洪庵と出会う以前の、うら若き左近の活躍を描く。左近は人形芝居一座の惨殺事件に関わるが、そこからお上に目を付けられる事態に。男に負けない女剣士左近が、絶体絶命の窮地に立たされる、スリリングなシリーズ第1弾!
築山 桂[ツキヤマ ケイ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
96
【再々読】左近 浪華の事件帖シリーズ「新装版」の1作目。2018.08発行。字の大きさは、中。この本は、ときどき読みたくなる。それは、左近が気に入っているからと、物語の展開が早く、分かり易いからか?。自分でもよく分からないが、読みたくなる。不思議な本である。法要や儀式の際に笙や篳篥(ひちりき)などを奏でる、彼らは四天王寺に在る故に〈在天〉の楽人と呼ばれる。楽人の家筋は4家。 東儀、岡、薗、林―4家はともに、秦の始皇帝第15世の孫弓月王を一族の祖とし、秦氏の裔として千年の歴史を大阪の地で紡いできた。そして…2019/12/01
陽ちゃん
3
新装版で再読。 緒方洪庵と出会う前の左近が在天として動きはじめた頃のお話。洪庵に対しては偉そうなだったので、まだ初々しい彼女が新鮮です。キリシタンが踏み絵のマリア像を目にしたいがために長崎へ行っていたという設定で事件が進みますが、あり得るなぁと思います。2018/10/06
光
1
新装版再読。自分の居場所を守るために戦う姿が素敵。歴史の背景もあって個人的には好きな一冊。2020/05/02
depo
0
図書館本。著者初読。2023/03/21