出版社内容情報
稲葉 稔[イナバ ミノル]
著・文・その他
内容説明
苛烈な過去を乗り越え、剣友春之助と和解した八雲兼四郎。共に道場をやろうと誘う友の真心を嬉しく思いつつも、麹町で営む居酒屋「いろは屋」で再び常連客に囲まれる道を選ぶ。兼四郎には春之助にも言えぬ裏の顔―外道を闇に葬る浪人奉行の影役目があった。平穏な日々も長くは続かず、池袋村で旅の行商人が惨殺されたとの凶報がもたらされる。大反響シリーズ、堂々の第三弾!
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー。冒険小説、ハードボイルドを皮切りに、近年は時代小説に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
87
浪人奉行「三ノ巻」。 ちょっと三ノ巻は、浪人奉行の裁きは良いですが、惨たらし場面が多かったかな。2018/05/20
やま
52
浪人奉行・八雲兼四郎の活躍の物語です。時は、第11代将軍徳川家斉(いえなり 在任1787年~1837年)の治世。諸国は、飢饉により荒れはてていた。それは、天候不順による暖冬と旱魃、洪水、さらに岩木山、浅間山の噴火による。とくに東北地方は悲惨を極め、ひどい食糧危機に陥り、ときには人肉を食らい、あるいは草木に人肉を混ぜ、犬の肉と称して売ったりするほどであった。2024/08/05
犀門
3
No. 129★★★★☆2018/07/20
ひさか
3
2017年12月双葉文庫刊。書下ろし。シリーズ3作目。悪を懲らしめる兼四郎の活躍という、前回と同様の構図のありふれた話で、面白くない。ストーリーも行き当たりばったりで、もう少しの工夫がほしいと思います。2018/03/09