出版社内容情報
藤井邦夫[フジイ クニオ]
著・文・その他
内容説明
北町奉行所臨時廻り同心白縫半兵衛の組屋敷を、見知らぬ娘が訪ねてきた。おふみと名乗ったその娘は、奉公先で人殺しの密談を聞いてしまい、恐ろしくなって飛び出してきたという。驚くことにおふみは五年前に死んだ、手先の鶴次郎が着ていた緋牡丹の半纏を手にしていた。生前、おふみの家に世話になった鶴次郎が、困ったときには半兵衛を訪ねるよう言い残していたのだ。直ちに探索に乗り出した半兵衛が、許しがたき奸計を暴く!痛快無比の人情裁きが大好評のシリーズ第三弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、時代小説で数々のシリーズを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
105
新・知らぬが半兵衛手控帖「緋牡丹」3巻。亡くなった鶴次郎さんの半纏が思わぬ所で事件が解決解決しましたね、秋山久蔵さんや柳橋の弥平次が登場したりで、楽しく読ませてくれますね、おふみさんも再登場ありかな。2017/12/05
いつでも母さん
95
シリーズ最新刊、読友さんのレビューの通り連作4編のなかでもタイトル作が良かった。衣桁に掛けた今は亡き鶴次郎の古い半纏。あゝ、ぐっと来るじゃないか。こんな風にまた縁によって繋がっていくのだねぇ。この新シリーズ、鶴次郎の半纏を持って半兵衛を訪ねて来たおふみの行く末も共に見守って行きたい。2017/11/24
真理そら
23
緋牡丹の半纏が登場して半兵衛さんたちと一緒に読者も鶴次郎の優しさやらの思い出にふけってしまう。ここでおふみさんが登場するのか、と思ったり、養生所が出てきたのに神代新吾が登場しないのはなぜ?と思ったり…事件以外の面に気が散りまくってしまった。2019/02/17
デジ姫
11
表紙を手にしてハッとしました。少女が羽織っている牡丹柄の半纏は・・鶴次郎が亡くなってもう5年も経っていたんですね・・2018/03/24
一五
7
鶴次郎の半纏😓 知らぬ顔しない半兵衛さん。おふみちゃんの笑顔にほっ2019/08/24