出版社内容情報
中島 要[ナカジマ カナメ]
著・文・その他
内容説明
日下雄征は旗本の次男坊、気ままな部屋住みの身だった。ところが、黒船来航で世の中は大騒ぎ。武士として先行きに不安を抱く雄征は、意気投合した戯作者・鈍亭魯文とともに、幼馴染みの切腹騒ぎや爆発した水車小屋をめぐる幽霊話の真相を探ってゆく―。時代の荒波の中で格闘する若侍の成長を描いた、極上の時代エンターテインメント!
著者等紹介
中島要[ナカジマカナメ]
早稲田大学教育学部卒業。2008年に「素見(ひやかし)」で第2回小説宝石新人賞を受賞。若き町医者の成長を描いた長編『刀圭』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
時代小説大好き本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
44
面白かったです。旗本の次男坊・日下雄征の成長物語として読めました。最初はモヤモヤした印象でしたが、時代の荒波の中で格闘する姿に共感をおぼえました。読後感も爽やかです。2025/01/11
み
28
さくさくと♪この作家さんなのに、ちとハマらず(>_<)黒船が来た頃の武士の方々って大変だったんでしょうねぇ。武士ってだけで、制約や我慢やら。それよか、江戸の頃からかりんとうってあったんだぁ(@_@)2017/11/30
moonlight
25
気ままな部屋住み、旗本の次男坊のたけさん。好物のかりんとうを食べてふらふらしているだけ、と幼馴染たちには半ば羨ましがられ半ば馬鹿にされ、それが元でギスギスしたり。取り柄といえば町人とも分け隔てなく付き合うことくらい。瓦版を書く魯文と知り合い、様々な人間模様を知るうちに成長していくのだが、行きつ戻りつ立ち止まり、もどかしいくらいにゆっくりな成長譚。黒船来航、安政地震と時代背景は荒波の中、異色の幕末ものだった。2025/03/01
たーくん
7
日下雄征は旗本の次男坊、気ままな部屋住みの身だった。ところが、黒船来航で世の中は大騒ぎ。武士として先行きに不安を抱く雄征は、意気投合した戯作者・鈍亭魯文とともに、幼馴染みの切腹騒ぎや爆発した水車小屋をめぐる幽霊話の真相を探ってゆく―。時代の荒波の中で格闘する若侍の成長を描いた、極上の時代エンターテインメント! 2020/11/12
タカシ
7
かりんとう好きな旗本の次男坊雄征の成長物語、面白かったですね。短編集でしたが繋がりもあって長編のような感じでした。芸者の鶴次カッコ良かったです。2019/10/25